Yahoo!ニュース

小崎恭弘

小崎恭弘認証済み

認証済み

大阪教育大学教授/元附属小学校長/ファザーリングジャパン顧問

報告

解説少しずつ保育環境の変化が起きています。そのこと自体はとても良いことだと感じてはいます。 今年度の4月には3歳児の配置基準が、これまで20:1から15:1となりました。また4,5歳の配置基準も、30:1から25:1となりました。今回の1歳児の取り組みは、基準の変更まではいかず、予算配分という形です。明確な法的な根拠があるのではなく、あくまで運用レベルにおいての取り組みです。これらの基準は戦後ほとんど変化なく据え置かれていきたものなので、近年の取り組みは一定の評価に値すると思います。 しかし一方で、恐ろしい少子化の進行が見られています。先日の報道では、今年の出生数は70万人を割り込むことがほぼ確実視されています。そのような中で、遅々とした微細な制度改革や基準の改訂に、どれほどインパクトがあるのでしょうか。明確なゴールや大きな変革を求めるのであれば、より大胆な改訂が求められるでしょう。

コメンテータープロフィール

小崎恭弘

大阪教育大学教授/元附属小学校長/ファザーリングジャパン顧問

大阪教育大学健康安全教育系教育学部教員養成課程家政教育部門 (保育学) 教授。元大阪教育大学附属天王寺小学校長。2009年関西学院大学大学院人間福祉研究科後期博士課程満期退学。西宮市市役所初の男性保母として採用・市役所退職後、神戸常盤大学を経て現職。専門は「保育学」「児童福祉」「子育て支援」三人の男の子それぞれに育児休暇を取得。それらの体験を持ちに「父親の育児支援」研究を始める。東京大学発達保育実践政策学センター研究員。NPOファザーリングジャパン顧問。各自治体の委員を務める。

関連リンク(外部サイト)

小崎恭弘の最近のコメント