補足筆者からの補足です。本稿でも触れた通り、テック大手は大規模モデルを諦めるわけではありません。アップルは、OS内にChatGPTとの連携機能を組み込み、高度なタスクを実行させると発表しています。また、マイクロソフトは、最新のWindowsにオープンAIの最新モデルを統合すると発表。アップルはAI企業各社と協議中と報じられています。同社が協議しているとされるのは、オープンAIやグーグル、メタのほか、アマゾンなどが出資するアンソロピックや、先ごろソフトバンクとの戦略的提携を発表した米パープレキシティ（Perplexity）。アップルがこれら複数のAI企業と提携した場合、ユーザーは自由に接続先のAIモデルを選べるようになる、といわれています。
コメンテータープロフィール
同時通訳者・翻訳者を経て1998年に日経BP社のウェブサイトで海外IT記事を執筆。2000年に株式会社ニューズフロント（現ニューズフロントLLP）を共同設立し、海外ニュース速報事業を統括。現在は同LLPパートナーとして活動し、日経クロステックの「US NEWSの裏を読む」やJBpress『IT最前線』で解説記事執筆中。連載にダイヤモンド社DCS『月刊アマゾン』もある。19〜20年には日経ビジネス電子版「シリコンバレー支局ダイジェスト」を担当。22年後半から、日経テックフォーサイトで学術機関の研究成果記事を担当。書籍は『ITビッグ4の描く未来』（日経BP社刊）など。
