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木村元彦

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ジャーナリスト ノンフィクションライター

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見解かつてストイコビッチは「サッカーのルールで最も美しいのは、オフサイドである」とコメントとした。理由は「安易な待ち伏せによる攻撃を防止するから」というもの。選手はいかに相手ディフェンスラインをくくりぬけるか、よりポジティブに思考してせめぎ合うことでプレーが知的に活性化するからだ。細谷はしっかりとDFを背負い、見事なターンでゴールを決めている。当然ながら、待ち伏せ行為でもなければ、レフリーを欺く意図も無い。日本のゴールが取り消されたから言うのではない。ミリ単位でスパイクが出していたということで、あの素晴らしいプレーが無いことにされしまった。もしもこのジャッジが以降も流通していくならば、楔の選手の攻防も変質し窮屈なものになっていかないか。何のためにオフサイドルールが出来たのか、VARは何のためにあるのかを再考する必要があるだろう。規則のための規則によってサッカーの魅力が毀損されることを危惧する。

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コメンテータープロフィール

木村元彦

ジャーナリスト ノンフィクションライター

中央大学卒。代表作にサッカーと民族問題を巧みに織り交ぜたユーゴサッカー三部作。『誇り』、『悪者見参』、『オシムの言葉』。オシムの言葉は2005年度ミズノスポーツライター賞最優秀賞、40万部のベストセラーとなった。他に『蹴る群れ』、『争うは本意ならねど』『徳は孤ならず』『橋を架ける者たち』など。

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