見解あれだけ女性参画をうたっておきながら、この目新しさの無い人事では、期待もしぼむ。チェアマンは、団体トップとしてJリーグの舵取りだけでも激務のはずなのに、さらに理事長を兼務出来るほどにWEは軽いものなのか?女性初として、鳴り物入りで登場した高田春奈チェアの二期目はなかったのか。退任するならば、二年間で何が出来て、出来なかったのか、野々村理事長への申し送りの課題事項は何なのか。総括はリーグとしても発信してほしい。選手出身が待たれるところだが、経営者という観点から言えば、Jリーグとも因縁深い渡辺恒雄氏を相手に回しながら、DeNAの野球界参入を認めさせ、見事に横浜ベイスターズを立て直した南場智子オーナーの例もある。この二年の間に人材育成を成し遂げて再び女性チェアの登板を望みたい。
コメンテータープロフィール
中央大学卒。代表作にサッカーと民族問題を巧みに織り交ぜたユーゴサッカー三部作。『誇り』、『悪者見参』、『オシムの言葉』。オシムの言葉は2005年度ミズノスポーツライター賞最優秀賞、40万部のベストセラーとなった。他に『蹴る群れ』、『争うは本意ならねど』『徳は孤ならず』『橋を架ける者たち』など。
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