補足パイロットのアルコール問題は古くて新しい問題。2000年に入ってから日本だけでなく欧米でも度々トラブルが起きている。その背景にあるとされたのがパイロットの過酷な労働条件だった。疲労とアルコール問題との直接的な関係性は、単純に論じるべきものではないが、海外のエアラインの中には、アルコール検査で引っかかった乗務員には、会社の責任で専門治療を行う会社もある。一方で、2010年以降、米国や欧州ではFRM(疲労リスク管理が義務化・施行され、日本も追従する形で17年10月からスタート。疲労させないことでアルコール問題の解決につなげたいという考えも含まれている。これまで日本は性善説にたった対策を優先した節もあるので、今回の措置は乗客の命を最優先した末の決断であろう。
コメンテータープロフィール
東京大学大学院医学系研究科博士課程修了。 新刊『40歳で何者にもなれなかったぼくらはどう生きるか』話題沸騰中(https://amzn.asia/d/6ypJ2bt)。「人の働き方は環境がつくる」をテーマに学術研究、執筆メディア活動。働く人々のインタビューをフィールドワークとして、その数は900人超。ベストセラー「他人をバカにしたがる男たち」「コロナショックと昭和おじさん社会」「残念な職場」「THE HOPE 50歳はどこへ消えたー半径3メートルの幸福論」等多数。
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