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片平敦

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気象解説者/関西テレビ気象キャスター/気象予報士/防災士

報告

見解まず、自動解錠ボックスの設定が「震度」という点に課題を感じます。高台やタワーへの速やかな避難が必要になる大きな津波は、必ずしも現地で強い揺れを伴うとは限りません。海外や遠方で発生した大地震に伴う津波など日本でそれほど強い揺れを伴わない場合には、震度に応じて自動解錠を行う設定は適さないことがあります(ただし、津波襲来まではある程度の時間があります)。 また、「津波注意報」は、津波の高さが0.2m以上1m以下の予想で、海の中や海岸にいては危険と予想される場合に発表されます。基本的には防潮堤の内側(内陸側)まで移動すれば身を守れるレベルで、高台まで避難する必要があるのは津波警報・大津波警報の場合です。実際の津波が予想より高く、警報に切り替えられる可能性が絶対に無いとは言い切れませんが、注意報と警報で避難・防災行動をどう変えるのか/変えないのか、事前にしっかり検討しておく必要もあるかと思います。

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コメンテータープロフィール

片平敦

気象解説者/関西テレビ気象キャスター/気象予報士/防災士

1981年埼玉県生まれ。幼少時の夢は「天気予報のおじさん」で、19歳で気象予報士を取得。日本気象協会に入社後は営業・予測・解説など幅広く従事し、2008年にウェザーマップへ移籍した。関西テレビで2005年から気象解説を担当し約20年。newsランナー/旬感LIVEとれたてっ!/よ~いドン!/ドっとコネクトに出演中。平時は楽しく、災害時は命を守る解説を心がけ、いざという時に心に響く解説を模索し被災地にも足を運ぶ。趣味はアメダス巡り、飛行機、日本酒、プログラミング、阪神戦観戦、囲碁、マラソンなど。(一社)ADI災害研究所理事、大阪府赤十字血液センター「献血推進大使」、航空通信士、航空無線通信士。

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