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門倉貴史

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エコノミスト/経済評論家

報告

オリガルヒ(新興財閥)の不審死が増えるようになったは今年に入ってからで、ロシアのウクライナへの軍事侵攻と並行している。  ウクライナ侵攻が長期化の様相を呈する中、オリガルヒの多くはプーチン政権から離反し、反戦の姿勢を明確に打ち出している。というのも、欧米の経済制裁で大きなダメージを受けているのがオリガルヒだからだ。  オリガルヒはこれまで「プーチンの財布」と言われるほど資金面からプーチン政権を支えてきたので、オリガルヒの離反はプーチン政権が資金源を失うことを意味し、戦争継続が困難になってしまう。オルガルヒの資金が反プーチン勢力に流れていけば、プーチン大統領は政権を維持することすら困難になってくる。  相次ぐオリガルヒの不審死には、ロシアの内部対立が関係している可能性が高い。

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コメンテータープロフィール

1971年神奈川県生まれ。95年慶応義塾大学経済学部卒業、同年銀行系シンクタンク入社。99年日本経済研究センター出向、00年シンガポールの東南アジア研究所出向。02年から05年まで生保系シンクタンク経済調査部主任エコノミストを経て、現在はBRICs経済研究所代表。同研究所の活動とあわせて、フジテレビ「ホンマでっか!?TV」など各種メディアにも出演中。また、雑誌・WEBでの連載や各種の講演も多数行なっている。『図説BRICs経済』(日本経済新聞社)、『増税なしで財政再建するたった一つの方法』(角川書店)、『オトナの経済学』(PHP研究所)、『日本の「地下経済」最新白書』(SB新書)など著作多数。

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