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服部倫卓

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北海道大学スラブ・ユーラシア研究センター教授

報告

ロシアに関する手厳しい論評で知られるエコノミストのアスルンド氏はしばらく前に、ガスプロム幹部の不審死が相次いだことに関し、ロシアのとある情報源から聞いた情報をもとに、次のように指摘していた。 いわく、ロシアは秘密工作の多くをガスプロム社、ガスプロムバンクを通じて行っている。ガスセクターはロシアで最も腐敗した部門で、そこで働く幹部たちは秘密資金をすべて知っていた。ロシア連邦保安局(FSB)は、ガスセクターの一部の幹部たちが、ロシアの軍事侵攻計画の機密情報、ウクライナにおけるロシア連邦軍参謀本部情報総局の秘密工作の資金に関するデータを、ウクライナ側に伝えたとの疑いを抱き、ゆえに亡き者にしようとしたのだ、と。 ルクオイル幹部については、どのような解釈が成り立ちうるだろうか? 個人的にも引き続き情報収集を試みたい。

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  • 門倉貴史

    エコノミスト/経済評論家

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コメンテータープロフィール

服部倫卓

北海道大学スラブ・ユーラシア研究センター教授

1964年静岡県生まれ。主な著作に、『不思議の国ベラルーシ ―ナショナリズムから遠く離れてー』、『ウクライナを知るための65章』(共編著)など。趣味は音楽鑑賞(主に1950~1970年代のソウル、ロック、ポップス)と、サッカー観戦(清水エスパルスのサポーター)。

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