私立大6割が定員割れ、大都市圏も厳しさ
朝日新聞デジタル
見解少子化よりも、勝ち組・負け組の差がよりはっきり出た結果です。 日本私立学校振興・共済事業団の元データによりますと、収容定員4000人未満の小規模校の入学定員充足率は88.86％で中規模校（収容定員4000人以上8000人未満）101.33％、大規模校（収容定員8000人以上）103.45％と小規模校がより苦境にあることがあらわれています。 さらに都市部でも立地の悪い大学は通学に不便で敬遠されやすくなってしまいました。 入学定員充足率では危険水準と言える50％未満が43校（全体の7.2％）あります。この43校が来年以降、募集停止の判断をしてもおかしくはありません。 なお、よく誤解されるのですが大学は学校法人での会計となります。大学が赤字でも学校法人が有する他の学校が黒字なら維持する学校法人が多くあります。 大学以上に厳しいのが短大であり、定員超過はわずか23校、定員割れは91.5％です。
コメンテータープロフィール
１９７５年札幌生まれ。北嶺高校、東洋大学社会学部卒業。編集プロダクションなどを経て２００３年から現職。扱うテーマは大学を含む教育、ならびに就職・キャリアなど。 大学・就活などで何かあればメディア出演が急増しやすい。 就活・高校生進路などで大学・短大や高校での講演も多い。 ボランティアベースで就活生のエントリーシート添削も実施中。 主な著書に『改訂版 大学の学部図鑑』（ソフトバンククリエイティブ／累計7万部）など累計33冊・66万部。 2024年7月に『夢も金もない高校生が知ると得する進路ガイド』を刊行予定。
石渡嶺司の最近の記事
石渡嶺司の最近のコメント
こちらの記事は掲載が終了しています
