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石渡嶺司

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大学ジャーナリスト

報告

見解内定率と就職率(卒業者に占める就職者の割合)の違いから来るマジックが「4年ぶりの低下」になります。 実際は、長期間、学生有利の売り手市場が続いています。 記事に出ている内定率は、文部科学省と厚生労働省の合同調査によるものでサンプル調査になります。 一方、文部科学省が単独で実施している学校基本調査は全数調査になります。この調査の中にある就職率は「卒業者に占める就職者の割合」です。 文字通り、卒業者のうち、就職者が占める割合を算出しています。 2003年、就職氷河期が酷かった年は55.1%でした。 その後、2000年代後半に一時的に改善し、リーマンショックで2010年には60.8%。それが2010年代前半から改善。2023年は75.9%でした。9年連続で70%を超えており、学生有利の売り手市場が続いていることを示しています。来春卒(2025年卒)についても同様の水準となることが予想されます。

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  • 増沢隆太

    「謝罪のプロ」こと危機管理コミュニケーション専門家

    補足内定率の変化は、大きな変動というよりは誤差の範囲内程度の変化でしょう。 文系の内定率減少に比べ、理系…続きを読む

コメンテータープロフィール

1975年札幌生まれ。北嶺高校、東洋大学社会学部卒業。編集プロダクションなどを経て2003年から現職。扱うテーマは大学を含む教育、ならびに就職・キャリアなど。 大学・就活などで何かあればメディア出演が急増しやすい。 就活・高校生進路などで大学・短大や高校での講演も多い。 ボランティアベースで就活生のエントリーシート添削も実施中。 主な著書に『改訂版 大学の学部図鑑』(ソフトバンククリエイティブ/累計7万部)など累計33冊・66万部。 2024年7月に『夢も金もない高校生が知ると得する進路ガイド』を刊行予定。

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