補足就活セクハラは氷河期の時には「採用担当者の気分を害したら落ちてしまうのでは」との恐れから発生するパターンが多くありました。 現在はコロナ禍を含めて9年連続で就職率(文部科学省「学校基本調査」の「卒業者に占める就職者の割合」)が70%超となっています。 氷河期と現在の就活セクハラの背景の違いとしては、記事中で挙げられているオンライン化やマッチングサービスの普及、それ以外では企業側による若手社員の採用担当者の登用があります。 企業としては少しでも学生に親近感を持ってもらうため、入社1年目の社員を採用部署に配属するようになりました。この若手社員の登用は悪い策ではありません。しかし、就活生と接するうちに「自分は権限を持っている」と勘違いする若手社員がいるのです。そうした勘違いが就活セクハラにつながってしまっているのです。 企業側は若手社員の採用担当者登用のリスクについても対策するべきでしょう。
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コメンテータープロフィール
1975年札幌生まれ。北嶺高校、東洋大学社会学部卒業。編集プロダクションなどを経て2003年から現職。扱うテーマは大学を含む教育、ならびに就職・キャリアなど。 大学・就活などで何かあればメディア出演が急増しやすい。 就活・高校生進路などで大学・短大や高校での講演も多い。 ボランティアベースで就活生のエントリーシート添削も実施中。 主な著書に『改訂版 大学の学部図鑑』(ソフトバンククリエイティブ/累計7万部)など累計33冊・66万部。 2024年7月に『夢も金もない高校生が知ると得する進路ガイド』を刊行予定。
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