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井上智介

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精神科医/産業医

報告

見解『母が他界したことすら、結果としてよかったのではないかと思う自分がいる』 ”母の他界が良かった”と思うことに罪悪感を抱えてしまうのですね。ただ、どんな関係性でも”自分を傷つける人”から離れることに躊躇はいりません。 この記事では、昔の母の成績が悪かった件がありますが、実際に母のコンプレックスが娘に向かう事例は珍しくありません。例えば、母が『女性としての美』に対するこだわりが強ければ、娘に容姿に対する嫉妬や皮肉が向かいます。 どう足掻いても母は白髪やシワが増えますが、娘は髪をそめたり肌にもハリがあり、いるだけでキラキラする存在で…腹が立つのです。受け入れられない現実に『スカートはダメ』『交際相手は母の許可が必要』など生活に制限をかけはじめます。 そんな歪んだ関係の異常性にまずは本人が気がつくこと。そして勇気を出して距離をとることは、自分の心身の健康を守るうえでとても大切です。

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コメンテータープロフィール

兵庫県出身。島根大学を卒業後、大阪を中心に精神科医・産業医として活動している。産業医としては毎月30社以上を訪問し、一般的な労働の安全衛生の指導に加えて、社内の人間関係のトラブルやハラスメントなどで苦しむ従業員にカウンセリング要素を取り入れた対話を重視した精神的なケアを行う。精神科医としてはうつ病、発達障害、適応障害などの疾患の治療だけではなく、自殺に至る心理、災害や家庭、犯罪などのトラウマケアにも力をいれている。さらに、ブログやツイッター、講演会などでこれらを分かりやすく「ラフな人生をめざすこと」を発信している。

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