見解まさに絶句する事件。 被害者の方のことを思うと、本当に心が痛いです。一方で、立場は関係なく、もしも自分も同じ会社で働いていたり…被害者の側にいたら…何ができたのかを考えると、頭を抱える人もいるでしょう。 しかし、私たちは【アクティブバイスタンダー】になれます。それは、ただの傍観者ではなく、勇気を持って被害者を助けるために積極的に介入する行動をする人を意味します。決して介入の方法は、直接「やめろよ!」と言うだけではありません。 「5D」という5つの手法があります。詳細は割愛しますが、たとえば、録音や録画で証拠の記録したり、事件直後に被害者に声をかけ孤立させずサポートすることも含まれます。 自分の身の安全は確保しつつも、できる介入があります。もちろん、それで全てが解決できる訳ではないかも知れませんが、多くの人がアクティブバイスタンダーになることで救われる人もいるはずです。
コメンテータープロフィール
兵庫県出身。島根大学を卒業後、大阪を中心に精神科医・産業医として活動している。産業医としては毎月30社以上を訪問し、一般的な労働の安全衛生の指導に加えて、社内の人間関係のトラブルやハラスメントなどで苦しむ従業員にカウンセリング要素を取り入れた対話を重視した精神的なケアを行う。精神科医としてはうつ病、発達障害、適応障害などの疾患の治療だけではなく、自殺に至る心理、災害や家庭、犯罪などのトラウマケアにも力をいれている。さらに、ブログやツイッター、講演会などでこれらを分かりやすく「ラフな人生をめざすこと」を発信している。
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