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畑中三応子

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食文化研究家/料理編集者

報告

補足被団協のメンバーにはご高齢の方が多いことが配慮されているのかもしれませんが、全体的に野菜がたくさん使われ、軽く食べられそうなメニューだと感じました。近年のヨーロッパでは醬油や味噌、柚子など日本の食材を取り入れるのがトレンドですが、1品目のマグロとホタテに柚子ポン酢を合わせた前菜は、ほっと安心して食べてもらいたいという、日本人へのもてなしの気持ちが伝わります。また、お口直しの氷菓に、「命の水」という意味を持つアクアビットを使っているのも素敵ですね。じゃがいもなどが原料の蒸留酒で、アルコール度は非常に高いですが、シャーベットではなくアイスクリーム仕立てなので、まろやかになって食べやすかったと思います。そしてステーキの赤ワインソースにウイスキーが使われているのは、とても珍しい。シャーベットの「コンブッチャ」は昆布茶ではなく、発酵飲料で健康食品のコンブチャのことでしょう。

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  • 白鳥浩

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    法政大学大学院教授/現代政治分析

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コメンテータープロフィール

『シェフ・シリーズ』『暮しの設計』(ともに中央公論社)編集長をつとめるなど約350冊の料理書を手がけ、流行食を中心に近現代の食文化を研究・執筆。第3回「食生活ジャーナリスト大賞」ジャーナリズム部門大賞、Yahoo!ニュースエキスパート「ベストエキスパート2024」コメント部門グランプリ受賞。著書に『熱狂と欲望のヘルシーフード−「体にいいもの」にハマる日本人』(ウェッジ)、『ファッションフード、あります。−はやりの食べ物クロニクル』(ちくま文庫)、『〈メイド・イン・ジャパン〉の食文化史』『カリスマフード−肉・乳・米と日本人』(ともに春秋社)など。編集プロダクション「オフィスSNOW」代表。

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