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韓東賢

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日本映画大学教員(社会学)

報告

指原さんのツイートを「冗談を交えてネタに変えていた」と受け取っていることに驚きました。字義どおりに取ると「批判」にしか見えないのですが、私がおかしいのでしょうか。 彼女の意図やその是非はさておき、これが「冗談」「ネタ」として成立するのだとしたら、その文脈が恐ろしいと感じます。「ワイドナショー」といったようなテレビ番組が象徴的ですが、場の空気を読み合うその空気がどんどんハイコンテクスト化し、意図や効果を狙ったり、共有することすら困難になっているのではないでしょうか。 それが、ハラスメントや差別を無効化する方向に進んでいるならまだしも、実態としては逆で、ハラスメントや差別を免罪し、そこへの批判や抵抗を無力化する効果を生んでいることを危惧します。 また大げさかもしれませんが、社会全体として相互理解のハードルがあがっているのだとすれば、外国人も増え多様化する社会の動きに逆行しているように思います。

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コメンテータープロフィール

韓東賢

日本映画大学教員(社会学)

ハン・トンヒョン 1968年東京生まれ。専門はネイションとエスニシティ、マイノリティ・マジョリティの関係やアイデンティティ、差別の問題など。主なフィールドは在日コリアンのことを中心に日本の多文化状況。韓国エンタメにも関心。著書に『チマ・チョゴリ制服の民族誌(エスノグラフィ)』(双風舎,2006.電子版はPitch Communications,2015)、共著に『ポリティカル・コレクトネスからどこへ』(2022,有斐閣)、『韓国映画・ドラマ──わたしたちのおしゃべりの記録 2014~2020』(2021,駒草出版)、『平成史【完全版】』(河出書房新社,2019)など。

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  • 韓東賢

    日本映画大学教員(社会学)

    記事で明らかになった吉野家の問題点は、まず、名前などから国籍を勝手に判断したことだ。当該の大学生はS…続きを読む

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  • 韓東賢

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    そもそもは文科省が2003年の大学入学資格の弾力化に際し、各種学校カテゴリーのインターナショナルスク…続きを読む

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