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藤野智哉

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精神科医

報告

見解身体醜形症の方は米国成人の全国疫学調査では時点有病率が2.4%ですが、一般美容外科患者さんでの有病率は13-15%と言われています。 この疾患の患者さんは外見のある部分への「とらわれ」から美容外科や歯科などに行き、処置を繰り返しますが満足のいく結果となることはほとんどありません。 美容整形そのものが必ず悪だというつもりはありません。人目が気になり長年ずっと悩んでいたものが整形をすることで毎朝幸せな気分で起きられるようになる人もいて、それはそれで意義のあることだと思います。ただ身体醜形症の方においては話が別で、そちらの治療をせねば良くならない物に対して利益のために、精神疾患と気付きながら美容医療を提供し続けるクリニックもあります。こういった報道を通し、そういう疾患があるのだということ、そしてそれ自体がきちんとした治療を受けるべき物だということがもっと周知されていくことを願います。

同じ記事に対する他のコメンテーターコメント

  • 碓井真史

    社会心理学者/博士(心理学)/新潟青陵大学大学院 教授/SC

    補足醜形恐怖症(醜貌恐怖、身体醜形障害 BDD)。現実は違うのですが、自分の外見には大きな欠点があると思…続きを読む

コメンテータープロフィール

1991年7月8日生まれ。 秋田大学医学部卒業。 精神鑑定などの司法精神医学分野にも興味を持ち、現在は精神科病院勤務の傍ら医療刑務所の医師としても務める。

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