補足あくまで「皮膚科」的な観点からは、「絶対に毎日入浴すべき」ということはありません。体臭対策としてはマメに入浴するほうが良いですが、入浴回数が多いと肌が乾燥しすぎる恐れもあります。 例えば、ハーバード大が運営するウェブサイトには「週に数回程度、脇の下や鼠径部を中心に数分間シャワーする程度でも十分だろう」と書かれています[1]。ただし、汗っかきな人などは頻繁に体を洗うべきでしょう。 理想的な入浴頻度には定まった見解がありません。お一人お一人が、ご自身のメンタルや肌の状態などを踏まえて入浴頻度を調整なさると良いでしょう。 <出典> 1. Harvard Health Publishing. Showering daily -- is it necessary?
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コメンテータープロフィール
東大医学部卒。皮膚科専門医/医学博士。元東大病院助教。東大病院病院長賞、JSID臨床研究論文賞等を受賞。治療薬が無いために多くの方々が命を落とした難病『全身性強皮症』の医師主導治験を成功させ、新規治療法リツキシマブの保険承認を世界で始めて取得。治験結果は世界有数の医学雑誌Lancet Rheumatologyに掲載され、国内外のメディアで画期的成果と報道された。この治療法により、今では日本全国で患者さんの命が救われている。多数の業績を残す傍ら、静岡放送SBSラジオ『IPPO』などで一般的な皮膚トラブルの啓発活動を行う。2024年3月に静岡駅徒歩3分の『静岡モディ』で『静岡皮膚科』を開院予定。