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川崎大助

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補足クインシー・ジョーンズの作品は、日本でも人気が高く、縁も深かった。マイケル・ジャクソンの一連の大ヒット曲だけではない。60年代から映画音楽の作曲家として大成功した彼の作品の数々は、TVの洋画劇場などを通じて日本でも親しまれた(レイ・チャールズがテーマ曲を歌った、67年の『夜の大捜査線』、69年の『ミニミニ大作戦』ほか多数)。また彼の62年のヒット曲「ソウル・ボッサ・ノヴァ」は、映画『オースティン・パワーズ』(97年)に起用されて国際的にリヴァイヴァルするずっと以前に、日本ではCMやTV番組にてよく使用される「お馴染みの曲」だった。さらに81年にヒットした「愛のコリーダ(Ai No Corrida)」は、もちろん大島渚監督の映画『愛のコリーダ』(76年)にインスパイアされたナンバーのカヴァーだった。アメリカ・ポピュラー音楽界の最高峰に位置する巨星の逝去に、謹んで哀悼の意を表したい。

同じ記事に対する他のコメンテーターコメント

  • 猿渡由紀

    L.A.在住映画ジャーナリスト

    補足28回グラミー賞を受賞した音楽界の巨匠ですが、映画、テレビとも強いつながりがあります。彼が音楽を手が…続きを読む

  • 田中知之(FPM)

    音楽プロデューサー/選曲家

    見解1950年代から活躍し、その活動期間も長く、アメリカ芸能界に君臨し続けたボスのような存在だった。マイ…続きを読む

コメンテータープロフィール

作家。小説執筆および米英のポップ/ロック音楽に連動する文化やライフスタイルを研究。近著に長篇小説『素浪人刑事 東京のふたつの城』、音楽書『教養としてのパンク・ロック』など。88年、ロック雑誌〈ロッキング・オン〉にてデビュー。93年、インディー・マガジン〈米国音楽〉を創刊。レコード・プロデュース作品も多数。2010年より、ビームスが発行する文芸誌〈インザシティ〉に参加。そのほかの著書に長篇小説『東京フールズゴールド』、『僕と魚のブルーズ 評伝フィッシュマンズ』、教養シリーズ『ロック名盤ベスト100』『名曲ベスト100』、『日本のロック名盤ベスト100』など。

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