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千葉千枝子

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淑徳大学経営学部観光経営学科 学部長・教授

報告

解説北海道アウトレットの代名詞だった「レラ」。新千歳空港からのアクセスがよく、最盛期には大型観光バスで爆買いに訪れる外国人客も多数みられました。北広島に屋内型の三井系MOPが進出すると、有名店のリーシングが仁義なき戦いになったのは言うまでもありません。アウトレットのビジネスモデルは大家と店子の関係。MOPのブランド力で多くの店舗がレラから流れていきました。そもそもアウトレットとは90年代後半に米国から日本に流入した流通業態。草創期はレラのような地場資本が一般的でしたが、2000年代に入り三井・三菱がともに競うように国内でアウトレット展開をするようになると、カニバリが発生しました。日本全国の地場または商社資本の老舗アウトレットが姿を消していくようになったのです。注目したいのは半導体ラピダスの進出です。瞬く間に地価が高騰した熊本のように、レラ跡地は新たな価値を生んでいくのではないでしょうか。

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コメンテータープロフィール

千葉千枝子

淑徳大学経営学部観光経営学科 学部長・教授

淑徳大学 学長特別補佐 経営学部 学部長 観光経営学科 教授で観光ジャーナリスト。中央大学卒業後、富士銀行、シテイバンク勤務を経てJTBに入社。1996年有限会社千葉千枝子事務所を設立、運輸・観光全般に関する執筆・講演、TV・ラジオに多数出演。東京都・神奈川県・岩手県など自治体の観光審議会等委員を歴任。NPO法人交流・暮らしネット理事長。中央大学の兼任講師(いずれも現職)を務めている。日本記者クラブ会員。

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