ポストコロナの観光業界に異変 注目のバケーションスタイルRakuten STAY VILLA 八ヶ岳
ポストコロナの新しい旅のスタイルともいえるラグジュアリータイプのバケーションレンタルに、今、熱い視線が注がれている。
それを牽引するのが、楽天ステイだ。2023年6月、山梨・小淵沢にグランドオープンする1棟貸しの「Rakuten STAY VILLA八ヶ岳」は、2階建てメゾネットタイプで、フルキッチンにジャグジーバス、人気の家電製品などが備え付けられ、まるで別荘感覚で滞在ができる。無人営業のため鍵の受け渡しはなく、事前にメールで通知された鍵番号で開錠するスマートロック方式を採用。チェックイン・チェックアウトは室内タブレットで行う非対面型で、警備会社の緊急駆け付け防犯システムが導入されているから万一のときも安心だ。
ホテルでも、旅館でも、貸し別荘やグランピングでもない新たな旅のカタチ。90年代、ハワイで人気を博した1棟貸しのバケーションレンタルが、コロナ明けのレジリエンスで日本に本格上陸した。宿泊施設の多様化が止まらない。楽天ステイが報道関係者を招待して実施した内覧会を取材した。
和製バケーションレンタルの新たな潮流
ポストコロナで1棟貸しのラグジュアリー施設がトレンドに
ポストコロナで、1棟貸しのラグジュアリーなバケーションレンタルが、新たな宿泊トレンドになりそうな予感だ。
バケーションレンタルや民泊とは、そもそも戸建住宅やマンションなどの遊休不動産を活用して旅行者などに宿泊サービスを提供することをさす。2018年に住宅宿泊事業法、すなわち民泊新法が施行されたのを機に、一気に法人・個人の事業参入がみられた。それまでの旅館業法と宅建業法の“法の壁”が一部、取り払われ、長期滞在などを目的にしたバケーションレンタル方式の宿泊施設が急増したのである。
2020東京オリンピック・パラリンピックの開催に向けてホテルの客室数不足が懸念されたことが背景にあるが、その後の新型コロナウイルスのまん延で商機を逸し、早々に撤退した業者も少なくなかった。
シェアリングビジネスの草分けAirbnb (エアビーアンドビー)やExpedia(エクスペディア)系列のVrbo(バーボ。旧HomeAway)など、外資勢がバケーションレンタル市場で群雄割拠するなかで、例えば、楽天ステイは独自のビジネスモデルを展開し始めている。
確かに、法人・個人が民泊に新規参入する動きはコロナ前、顕著にみられた。しかし、いざ民泊施設を整備しても、施設の管理・運営や集客にはノウハウがなく、自前でやるにはハードルが高い。信用やブランド力も求められる。そこで楽天ステイでは、法人・個人のオーナー向けに、内装デザインの監修や施工管理、アメニティの選定や販売管理、顧客からの問い合わせ対応や清掃を含む環境オペレーションを一括して運用し、さらには信頼の証ともいえる「Rakuten STAY」ブランドを貸与することで、“泊まって安心”を提供する。
まさに、旅館業と宅建業のスキマを埋める新ビジネスといえよう。事業者からすれば、国内宿泊予約で大きなシェアを誇る楽天トラベルの流入経路を活用できるのも、魅力の一つといえる。
別荘族にも人気の小淵沢に「Rakuten STAY VILLA 八ヶ岳」が堂々オープン
山梨・小淵沢に2023年6月12日グランドオープンの「Rakuten STAY VILLA 八ヶ岳」は、全9室、スモールラグジュアリーの宿泊施設だ。いずれも2階建てメゾネットタイプの連棟式で、それぞれ90 平米以上の広さがあり、まさに別荘感覚で利用できる。
独立した寝室にリビングは吹き抜けで、ジャグジー付きバスルームやシャワーブース、全自動のドラム式洗濯機、各種家電製品や調理器具、調度品などが揃う。嬉しいのは、使った皿などの後片付けが不要な点。システムキッチンにはビルトインタイプの食洗機がついているが、客室清掃があるため部屋の掃除や片付けをする必要がない。別荘特有の煩わしさがなく、ホテルライフのような楽しみ方ができる。近隣のスーパーや、車で約2分の「道の駅こぶちさわ」で、新鮮野菜をはじめ各種食材、クラフトビールや甲州ワインなどを買い込んで、アットホームなパーティーを楽しむのもよい。
内装コンセプトは、スタイリッシュ、ファミリー、シンプルモダンの3種類で、それぞれに趣が異なる。家族連れはもちろんのこと、友人同士のグループ旅行や企業研修、カップル利用にも最適で、空間設計にもこだわりがある。
マイカー利用なら、中央道・小淵沢インターから車で5分の好立地も嬉しい。客室前には専用カーポートがあり、EV充電器も完備されている。JR小淵沢駅に近いので、電車利用者にもやさしい。
大型犬もお泊り可能なペットフレンドリールームには、専用のドッグランがついている部屋もある。専用庭付き客室からは、備え付けのVixen(ビクセン)天体望遠鏡スペースアイで満天の星空を観察できる。夏休みの自由研究にうってつけだ。
無人運営で警備会社の駆け付け防犯システムを導入
備品に楽天市場の人気商品も 気に入れば即ネット買い
大きな特長は無人運営という点。鍵の受け渡しはなく、事前にメールで通知された鍵番号で開錠するスマートロック方式を採用している。チェックイン・チェックアウトは室内タブレットで行う非対面型で、警備会社の緊急駆け付け防犯システムが導入されているので、万一のときにも安心だ。チェックインができていない場合は、タブレットを通して連絡がくるなど遠隔での見守りも万全だ。
また、客室には楽天市場「楽天ショップ・オブ・ザ・イヤー」で受賞した人気商品が、さりげなく備え付けられている。もし気に入れば、楽天市場でネット購入すればよい。「楽天ショップ・オブ・ザ・イヤー」2022年ベビー・マタニティジャンル賞を受賞したPUPPAPUPO(プッパプーポ)の商品が備え付けられた、ファミリー向けコラボレーションルームもある。リアルに体験して、商品を試用できる場にもなっている。
澄んだ空気のなか専用テラスがあれば、野外BBQを楽しむことができる。しかし室内BBQでも、心配は無用だ。ダイニングテーブルの上には天吊式のペンダント照明器具・クーキレイが設置され、鉄板焼グリルからの煙を一気に吸ってくれる。ちなみに筆者も目下、クーキレイの購入を検討中。ビクセンの商品に触れて星空が気になり、宙ガールシリーズの双眼鏡をネットで即買いしてしまった。非日常空間のホテルや旅館での宿泊とは異なり、別荘感覚で暮らすように旅ができることから、私たちの日常生活に新たな刺激も与えてくれる。
Rakuten STAYシリーズは八ヶ岳をはじめ那須や鴨川、箱根仙石原、富士山中湖、淡路などを展開するほか、楽天ステイの登録物件にはヴィラタイプ、モーテルタイプ、ハウスタイプ、アパートメントタイプなど多様なラインナップが揃う。
楽天系列の宿泊・民泊予約サイトVacation STAYや、楽天トラベルなどの宿泊予約サイトから予約・仲介ができる。ちなみにVacation STAYには、2023年5月末現在、10万室以上の施設が登録されている。
【施設DATA】
名称:Rakuten STAY VILLA 八ヶ岳
所在地:山梨県北杜市小淵沢町10144-3
室数:9室(定員8~10名/室)
駐車場:18台(1室2台)※各室1台ずつEV充電器あり
グランドオープン:2023年6月12日(予約受付5月29日~)
ホームページ:https://stay.rakuten.co.jp/villa/yatsugatake/