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千葉千枝子

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淑徳大学経営学部観光経営学科 学部長・教授

報告

解説旅行会社が主催するパッケージツアー(募集型企画旅行)は、旅行会社の責任の有無に関わらず参加者が被った損害について、特別補償規定に則り、補償金および見舞金が支払われます。しかしながら「見舞金」という言葉の通りで、生命の価値としては見合わないお見舞い程度の額となります。ご遺族やご家族の現地入りの費用や滞在費などを鑑みると、けっして十分ではありません。そのためツアー参加者は、おのおの海外旅行保険に加入することで、かかる費用をまかなうことになり、保険未加入の場合は旅行会社が立て替えるなどして、後日精算します。かつてエジプトで発生した気球事故(オプショナルツアー中に遭遇)は、本来であれば主催旅行会社(JTB)は免責でした。ですが、手厚い対応および補償を行ったという先例があります。法的に杓子定規で対応をはかるのではなく、旅行会社独自の危機管理マニュアルにおいて対応した稀有な事案でした。

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同じ記事に対する他のコメンテーターコメント

  • 橋賀秀紀

    トラベルジャーナリスト

    解説海外旅行に関するリスクでは、テロ・クーデター・デモなどが必要以上に強調されることが少なくない一方で、…続きを読む

コメンテータープロフィール

千葉千枝子

淑徳大学経営学部観光経営学科 学部長・教授

淑徳大学 学長特別補佐 経営学部 学部長 観光経営学科 教授で観光ジャーナリスト。中央大学卒業後、富士銀行、シテイバンク勤務を経てJTBに入社。1996年有限会社千葉千枝子事務所を設立、運輸・観光全般に関する執筆・講演、TV・ラジオに多数出演。東京都・神奈川県・岩手県など自治体の観光審議会等委員を歴任。NPO法人交流・暮らしネット理事長。中央大学の兼任講師(いずれも現職)を務めている。日本記者クラブ会員。

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