自民党の政党支持率は安定的で、野党の支持率が軒並み低いため、政権がもたないとされる指標の「青木レート」は使えません。むしろ自民党支持率に比して内閣支持率が著しく低くなった場合、党内抗争が始まる可能性があります。 もっとも現在の自民党には、ポスト菅の有力候補は不在です。世論調査では石破氏、小泉氏、河野氏の名前が挙がりますが、永田町ではさして注目されていません。 それよりも次期衆議院選で山口3区に出馬を決意した林芳正氏が頭角を現す可能性が大きい。林氏は2012年9月の総裁選に出馬し、最下位でしたが、もともと参議院議員の林氏は対象外でした。しかし衆議院議員になって出馬すれば話は別。 同じ時事通信の世論調査で、菅首相の任期を「9月まで」とするのが最多でした。すでに次期参議院選は14日に第一公認が公表されており、選挙戦が始まったといえます。近いうちに壮絶な「菅降ろし」が始まる予感がします。
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コメンテータープロフィール
兵庫県出身。姫路西高校、慶應義塾大学経済学部卒。国会議員政策担当秘書資格試験に合格後、政策担当秘書として勤務。テレビやラジオに出演の他、「野党共闘(泣)。」「“小池”にはまって、さあ大変!ー希望の党の凋落と突然の代表辞任」(ワニブックスPLUS新書)を執筆。「記者会見」の現場で見た永田町の懲りない人々」(青林堂)に続き、「『新聞記者』という欺瞞ー『国民の代表』発言の意味をあらためて問う」(ワニブックス)が咢堂ブックオブイヤー大賞(メディア部門)を連続受賞。2021年に「新聞・テレビではわからない永田町のリアル」(青林堂)と「眞子内親王の危険な選択」(ビジネス社)を刊行。姫路ふるさと大使。
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