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荒川和久

荒川和久

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独身研究家/コラムニスト/マーケティングディレクター

報告

補足高齢の一人暮らしが増えるのはその通りですが、その内訳は未婚の高齢者ではありません。 65歳以上の高齢一人暮らしは、65%を女性が占めます。それは、夫と死別した婚歴有の高齢一人暮らしが増えるためです。また、年齢別にみても2020-2050年にかけて一人暮らし世帯数が増えるのは60歳以上のみで、それ以下の年代はすべて減少です。独身一人暮らしというとつい若者をイメージしがちですが、若者の一人暮らしが多いのは大都会のみで、地方はほぼ高齢の婚歴有の女性の独身一人暮らしが多数になります。たとえ結婚しても、子や孫がいたとしても、誰もが老後一人になる可能性があります。 最近では、男性の長寿化も進んだおかけで、妻より長生きして、高齢になってから一人暮らしになる男性も増えています。そうした「いつか自分にも訪れるかもしれない未来」を想定し、そのために今できる準備や心がけを整えておくことが大事になるでしょう。

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  • 高野龍昭

    東洋大学 福祉社会デザイン学部 教授/介護支援専門員

    補足2050年に65歳の高齢者となる世代は、1985年前後に出生した現在40歳前後のみなさんです。その1…続きを読む

コメンテータープロフィール

荒川和久

独身研究家/コラムニスト/マーケティングディレクター

広告会社において、数多くの企業のマーケティング戦略立案やクリエイティブ実務を担当した後、「ソロ経済・文化研究所」を立ち上げ独立。ソロ社会論および非婚化する独身生活者研究の第一人者としてメディアに多数出演。著書に『「居場所がない」人たち』『知らないとヤバい ソロ社会マーケティングの本質』『結婚滅亡』『ソロエコノミーの襲来』『超ソロ社会』『結婚しない男たち』『「一人で生きる」が当たり前になる社会』などがある。

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