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荒川和久

荒川和久

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独身研究家/コラムニスト/マーケティングディレクター

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DVというと反射的に夫から妻への暴力と解釈しがちですが、実態はそうではありません。司法統計によれば、夫側からの離婚理由で「妻の精神的虐待」は20年前の12%→20%へほぼ倍増、「妻からの身体的暴力」も5%→9%へとこちらもほぼ倍増。内閣府の調査でも特に20-30代の若い夫の場合妻より被害率が高い場合があります。これは最近になって妻が狂暴化したわけではなく、かつては表面化されなかった事が夫の被害届によって明るみに出たということでしょう。 事実、殺人事件の半分は親族殺人で、親族殺人の4割は配偶者間の殺人です。しかも夫の被害率も46%とほぼ半々です。性別の問題ではなく夫婦それぞれの個人の気質と関係性の問題であると認識したいものです。 勿論夫のDVがなくなったわけではありませんが、司法統計の20年比較をすると「夫の精神的虐待」は31%→25%、「夫の身体的暴力」23%→20%とこちらは多少減少。

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コメンテータープロフィール

荒川和久

独身研究家/コラムニスト/マーケティングディレクター

広告会社において、数多くの企業のマーケティング戦略立案やクリエイティブ実務を担当した後、「ソロ経済・文化研究所」を立ち上げ独立。ソロ社会論および非婚化する独身生活者研究の第一人者としてメディアに多数出演。著書に『「居場所がない」人たち』『知らないとヤバい ソロ社会マーケティングの本質』『結婚滅亡』『ソロエコノミーの襲来』『超ソロ社会』『結婚しない男たち』『「一人で生きる」が当たり前になる社会』などがある。

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