Yahoo!ニュース

阿古智子

阿古智子認証済み

認証済み

東京大学 総合文化研究科 教授

報告

見解中国人の労働者らはBYDではなく中国の別の会社に雇われ、ブラジルに不正な形で連れてこられていたようだ。景気が回復しない中、企業の経営状況は悪化し続けており、その皺寄せは下請け企業にいっている。企業はコストカットを迫られる、労働者は過酷な労働を強いられているのだ。今回のケースにおいて、BYDが労働者を直接雇用していたのではなくとも、サプライチェーンの中で生じた人権侵害は元企業の責任にもなる。BYDは早急に説明責任を果たし、問題を解決すべきであろう。

こちらの記事は掲載が終了しています

参考になった156

コメンテータープロフィール

阿古智子

東京大学 総合文化研究科 教授

1971年大阪府生まれ。現在、東京大学大学院総合文化研究科教授。大阪外国語大学、名古屋大学大学院を経て、香港大学教育学系Ph.D(博士)取得。在中国日本大使館専門調査員、早稲田大学准教授などを経て、2013年より現職。主な著書に『貧者を喰らう国―中国格差社会からの警告』(新潮選書)、『超大国中国のゆくえ―勃興する民』(新保敦子と共著、東京大学出版会)、『香港 あなたはどこへ向かうのか』(出版舎ジグ)など。

阿古智子の最近のコメント