「SLIM」応答せず──JAXA「今後、SLIMと通信できる可能性は低い」
ITmedia NEWS
解説SLIMのミッションは終りを迎えると思われますが、その成果を次に活かす必要があります。2025年度以降には、日本とインド共同の極域探査計画「LUPEX」があり、日本は打上げロケットと月面探査ローバーを、インドは着陸機を提供する予定です。日本担当のローバーは越夜を想定しているため、SLIMの知見が非常に役立つことになります。インドは独自に月の軟着陸技術を手にしていますが、SLIMのピンポイント着陸の技術も加わることでより高度な着陸探査が可能になります。
コメンテータープロフィール
1990年代からパソコン雑誌の編集・ライターを経てサイエンスライターへ。ロケット/人工衛星プロジェクトから宇宙探査、宇宙政策、宇宙ビジネス、NewSpace事情、宇宙開発史まで。著書に電子書籍『｢はやぶさ｣7年60億kmのミッション完全解説』、訳書に『ロケットガールの誕生 コンピューターになった女性たち』ほか。2023年4月より文部科学省 宇宙開発利用部会臨時委員。
