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秋山文野

秋山文野

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サイエンスライター/翻訳者(宇宙開発)

報告

解説アストロスケールのADRAS-J衛星によるスペースデブリへの接近、近傍運用が成功し、2009年に打上げられたH-IIAロケット15号機の上段の様子が画像と共に明らかになりました。約15年が経過したロケット上段は表面の保護テープが剥がれかけていたり、事前に予測されていた振り子のような運動はあまりしていなかったりと、地上からの観測ではわからない詳細な情報が得られたことは今後の軌道上からの除去にとって非常に重要です。JAXAはアストロスケールと共に、2026年以降に実際にスペースデブリを取り除く計画を持っています。ロケット上段の上部(衛星との結合部側)を掴むようにして速度を制御し、地球の大気に再突入させる計画です。

コメンテータープロフィール

秋山文野

サイエンスライター/翻訳者(宇宙開発)

1990年代からパソコン雑誌の編集・ライターを経てサイエンスライターへ。ロケット/人工衛星プロジェクトから宇宙探査、宇宙政策、宇宙ビジネス、NewSpace事情、宇宙開発史まで。著書に電子書籍『「はやぶさ」7年60億kmのミッション完全解説』、訳書に『ロケットガールの誕生 コンピューターになった女性たち』ほか。2023年4月より文部科学省 宇宙開発利用部会臨時委員。

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