Yahoo!ニュース

赤坂英一

赤坂英一認証済み

認証済み

スポーツライター

報告

見解真鍋慧は将来、プロで大きく花開く可能性を秘めた素材です。 しかし、それなら「4位以下なら大学進学」という中途半端な条件を付けるべきではなかった。花巻東・佐々木麟太郎のように最初から進学一本、プロに行けるのなら指名順位が何位でもいい、と潔い姿勢を示せばよかった。 近年、甲子園のスター選手がプロで伸び悩むケースが多い。真鍋と同じ野手では清宮幸太郎、オコエ瑠偉、平沢大河、根尾昂(現在は投手)、広陵の先輩で広島・中村奨成。広島・小園海斗、ロッテ・安田尚憲が主力として定着できるまでにはある程度の時間がかかった。 しかも今季はセ、パともに2位以下の球団が10以上のゲーム差をつけられて敗戦。どこも来季に向けて即戦力がほしい今年のドラフトで、不確定要素の多い高校生が「4位以下なら行かない」と言えば、プロとしては「じゃあ来なくていいよ」となる。 真鍋の指名漏れは「まさか」ではなく、当然だったと思います。

こちらの記事は掲載が終了しています

参考になった7683

コメンテータープロフィール

1963年、広島県出身。法政大卒。デビュー作は2002年の『バントの神様 川相昌弘と巨人軍の物語』(講談社)。『最後のクジラ 大洋ホエールズ・田代富雄の野球人生』『プロ野球二軍監督』(同)などの電子書籍版も発売中。『失われた甲子園 記憶をなくしたエースと1989年の球児たち』(同)が第15回新潮ドキュメント賞ノミネート。他に『すごい!広島カープ』『2番打者論』(PHP研究所)など。東スポで毎週火曜『赤ペン!!』連載中。青学大・原晋監督著『魔法をかける』、元広島・達川光男著『広島力』、俳優・萩原健一の自叙伝『ショーケン』(すべて講談社)の構成も務めた。東京運動記者クラブ&日本文藝家協会会員。

赤坂英一の最近のコメント