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赤坂英一

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スポーツライター

報告

補足渡辺恒雄さんが巨人のオーナーだった時代、私は巨人担当記者として何度も囲み取材に参加しました。印象に残った言葉を挙げるときりがありませんが、ここでは1992年、読売新聞主催の巨人軍激励会で藤田監督以下、選手たちを前に行った挨拶の一節を紹介します。 「今年、諸君が優勝してくれれば10億円選手を作りましょう。ただし、これは今日が4月1日であることを考えて下さい。 しかし以下はエイプリル・フールではありません。本当に優勝すれば1億円選手を何人作ってもよい。桑田君は20勝などといわず、25勝したら3億円。原君もホームランを40本打ってくれたら3億円出そう。優勝するために巨人軍は赤字になってもかまわない、と読売新聞の経営者は考えています」 この後、自分の発言に「吠えた」と見出しをつけるスポーツ紙に苦言を呈し、会場の笑いを誘っていたことが懐かしく思い出されます。 謹んでご冥福をお祈りいたします。

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  • 影山貴彦

    同志社女子大学教授/コラムニスト

    見解渡辺恒雄さんは、メディアに関わってきた人間にとって、そのジャンルを超えてとりわけ大きな存在でいらっし…続きを読む

  • ゴジキ

    野球評論家/著作家

    解説驚きが隠せません。 渡辺恒雄さんは読売ジャイアンツの球界の盟主としてのブランド力や礎を築いた第一人者…続きを読む

コメンテータープロフィール

1963年、広島県出身。法政大卒。デビュー作は2002年の『バントの神様 川相昌弘と巨人軍の物語』(講談社)。『最後のクジラ 大洋ホエールズ・田代富雄の野球人生』『プロ野球二軍監督』(同)などの電子書籍版も発売中。『失われた甲子園 記憶をなくしたエースと1989年の球児たち』(同)が第15回新潮ドキュメント賞ノミネート。他に『すごい!広島カープ』『2番打者論』(PHP研究所)など。東スポで毎週火曜『赤ペン!!』連載中。青学大・原晋監督著『魔法をかける』、元広島・達川光男著『広島力』、俳優・萩原健一の自叙伝『ショーケン』(すべて講談社)の構成も務めた。東京運動記者クラブ&日本文藝家協会会員。

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