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冬のひとり旅にぴったり! ソロ温泉で訪ねたい「北東北の温泉地」5選

高橋一喜温泉ライター/編集者

温泉の恋しい季節。ふらっとひとり旅に出かけてみてはいかがだろうか?

青森、岩手、秋田の北東北エリアは、ひとり旅に向く鄙びた温泉地が多いのも特徴だ。

雪が降り積もるみちのくの旅は旅情にあふれ、非日常を味わうソロ温泉(ひとりでの温泉旅)にふさわしい。

そこで北東北エリアに絞って、ひとり旅に向いている温泉地を紹介したい。

下風呂温泉(青森県)

下北半島の北端、津軽海峡に面した港町の温泉地。「最果ての温泉地」といった風情がソロ温泉にふさわしい。おもに3つの源泉があり、いずれも乳白色が美しい濁り湯。どの温泉施設もかけ流しである。極寒の地であるが、その分、温泉のぬくもりがありがたい。日帰り温泉の「海峡の湯」では、2つの硫黄泉「大湯」と「新湯」を同時に楽しめる。イカやホタテ、ウニ、あんこうなど海産物も美味。

百沢温泉(青森県)

津軽富士こと百名山・岩木山の麓にわく小さな温泉地。岩木山をご神体とする岩木山神社のまわりに宿が点在する。いずれも鶯色に濁った源泉がかけ流しで、湯の質を重視する人にはおすすめ。冬は雪景色が美しい。弘前市からも近いので、弘前城などの散策とセットで訪れるのも楽しい。

大鰐温泉(青森県)

温泉街を貫くように流れる平川沿いに、住宅などに混在する形で旅館や共同浴場が立ち並ぶ。特別な温泉情緒がある街ではないが、どこか実家に帰ってきたような、ほっこりさせる懐かしさがある。この地でしか食べられない大鰐温泉もやしは、ぜひ一度は味わいたい名物である。大鰐温泉までは鉄道が延びているため、冬でも車以外でアクセスしやすい。

乳頭温泉郷(秋田県)

日本が誇る秘湯「鶴の湯」を擁する名湯集積エリア。標高600~800m。秘湯感が魅力であるが、全体的に宿泊料金が手ごろな点もひとり旅にはうれしい。また、乳頭温泉郷の手前に位置する田沢湖高原温泉、水沢温泉なども源泉かけ流しのすばらしい湯が楽しめる。選択肢が多くて迷うほどだ。

大沢温泉(岩手県)

豊沢川沿いの峡谷に点在する8つの温泉地から構成される花巻南温泉郷のひとつ。宿の名物でもある「大沢の湯」は、30人くらいが同時に入浴できそうな混浴の露天風呂で、湯船のすぐ横を豊沢川が静かに流れるロケーションがいい。冬季は露天風呂から雪見風呂を楽しめる。しっとりすべすべとした透明湯は、源泉かけ流しだ。湯治文化が残り、宿泊料金もリーズナブル。

温泉ライター/編集者

温泉好きが高じて、会社を辞めて日本一周3016湯をめぐる旅を敢行。これまで入浴した温泉は3900超。ぬる湯とモール泉をこよなく愛する。気軽なひとり温泉旅(ソロ温泉)と温泉地でのワーケーションを好む。著書に『日本一周3016湯』『絶景温泉100』(幻冬舎)、『ソロ温泉』(インプレス)などがある。『マツコの知らない世界』(紅葉温泉の世界)のほか、『有吉ゼミ』『ヒルナンデス!』『マツコ&有吉かりそめ天国』『スーパーJチャンネル』『ミヤネ屋』などメディア出演多数。2021年に東京から札幌に移住。

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