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台風5号発生。週明けに関東などへ接近の恐れ。

杉江勇次気象解説者/気象予報士/ウェザーマップ所属
台風4号と5号の雲の様子(ウェザーマップより)

週明けには関東などへ接近の恐れ

台風5号の予報円(ウェザーマップより)
台風5号の予報円(ウェザーマップより)

最新の台風情報(気象庁)

きょう(金)午前3時、フィリピンの東で台風5号が発生しました。

今後は発達しながら北上し、暴風域を伴いながら、日曜日には日本の南へ北上する見込みで、その後、予報円の真ん中を進むと、週明けの11日(月)~12日(火)にかけて、関東の沖合をやや離れて通過する見込みです。

ただ11日(月)午前3時の予報円の直径は820キロ、12日(火)午前3時には1120キロとかなり大きくなっており、まだ関東などへ最も近づくタイミングにはかなりのブレがある状態です。

もし北寄りのコースを早めに進んで来れば、月曜日の帰宅時間にはちょうど関東付近へ接近している可能性もあります。

今後も最新の台風情報にご注意下さい。

梅雨前線を刺激し、広く大雨の恐れ

予想天気図(ウェザーマップより)
予想天気図(ウェザーマップより)

台風5号は予報円の真ん中を進むと関東の沖合(伊豆諸島の南)をやや離れて通過する予想ですが、離れて通った場合でも全く油断は出来ません。

なぜなら今は梅雨時で、本州付近には梅雨前線があるからです。

予想天気図をみると、土曜日の夜に梅雨前線は本州の南海上に停滞していますが、台風の北上とともに本州付近へと北上してくる見込みです。

この梅雨前線に向かって南から台風の熱帯の空気がどんどん流れ込む一方、北側には比較的冷たい空気があるため、この両者がぶつかり合って雨雲を発達させ、台風から離れた地域でもかなりの大雨となる恐れがあります。

まだ台風の進路と同じようにどこでどれ位の雨が降るか予想が定まっていませんが、台風から最も離れた西日本や日本海側でも大雨となる恐れがあります。

ですから台風が南の海上を離れて通ったとしても油断禁物です。

気象解説者/気象予報士/ウェザーマップ所属

人の生活と気象情報というのは切っても切れない関係にあると思います。特に近年は突発的な大雨が増えるなど、気象情報の重要性が更に増してきているのではないでしょうか? 私は1995年に気象予報士を取得しましたが、その後培った経験や知識を交えながら、よりためになる気象情報を発信していきたいと思います。災害につながるような荒天情報はもちろん、桜や紅葉など、レジャーに関わる情報もお伝えしたいと思っています。

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