【仙台市若林区】あたたかなおもてなしランチをいただき、政宗公の母君義姫を想う…。そこは保春院前
仙台市宮城野区・若林区を愛する号外NETライターの長谷川誠です。
若林区。内陸には伊達政宗公が晩年の居城とした若林城(現宮城刑務所)があり、海側には政宗公が着工を指示したとされる人工運河「貞山堀」があります。ひょっとすると、仙台市の花形、スター的な立ち位置の青葉区(個人の感想です)よりも、あの政宗公と縁がある区なのではないだろうか…。そんなことを考えたくなってしまう若林区。
今回ご紹介するのは、そんな若林区のこれまた政宗公の「とあるお方」に関係した場所の御食事処です。
その御食事処とは若林区役所のそばにあるこちらの「保春院(ほしゅんいん)」の近くにあります。
ご存じの方も多いかと思いますが、こちらの保春院とは、母君である義姫の十三回忌に菩提を弔うべく伊達政宗公が創建を指示したお寺。つまり、政宗公の母君が眠っているお寺なのであります。
戦場に割って入り仲裁を試みる、「奥羽(おうう)の鬼姫」と呼ばれる、政宗公を毒殺しようとした(所説あり、現在は明確な証拠資料がないため創作であるとする説が多い)などなど、逸話に事欠かない母君の義姫様。
後世の脚色が色濃いということは、それだけ人間的な魅力に溢れたお母様だったのでしょうねぇ。それは、こちらの保春院にお参りに訪れる歴史好きの方が多いことからも分かります。
保春院前から歩くこと数十秒。こちらが今回ご紹介するお店「御食事・おそば処ほしゅんいん前」さんです。
お店のご住所も若林区保春院前。実際にお寺の保春院が目の前にある御食事処です。
店内に入ってみると、どこか懐かしく落ち着ける家庭的な雰囲気。
厨房前にはカウンター席があり
他にはテーブル席と小上がり席もありました。
店内の装飾からも、落ち着ける家庭的な雰囲気であることが伝わるのではないでしょうか。ほっこり暖かくなるお店です。
そしてこちらがメニュー。
そば、うどん、カレーといったレギュラーメニューが壁に貼られ、ホワイトボードには日替りとオススメメニューが書いてあります。
私が注文したのは日替りの「たけのこご飯とそばのセット(かきあげ付き)」750円。
旬を感じさせてくれるたけのこご飯にかきあげとそばがセット、さらにサラダやお新香まで付いているお得なセットです。
まずは、たけのこご飯からいただきます!
ほんのりと優しいお味が染み渡っている炊き込みご飯。シャキシャキのたけのこの食感が春を感じさせてくれます。どこか昔実家でおばあちゃんが炊いてくれたたけのこご飯を思い出させてくれる、懐かしくも美味しい味。嗚呼、よくおかわりしたよなぁ…。
そしておそばもいただきます!
ちなみにおそばは、冷たい・温かいを選ぶことができます。この日は暖かい日だったこともあり、冷たいおそばをお願いしました。粋な盛り付けのざるそばです。
ツルリとのど越しの良いおそば。冷たいそばをお願いしたこともあり、蕎麦の香りと共に訪れるヒンヤリした食感が涼を感じさせてくれます。セットで付いてきた美味しいかき揚げでちょいと油分を追加してあげると、これまた美味しい!
たけのこご飯、かきあげそばを交互にパクパク。夢中で食べてごちそうさまでした! と思ったところ…
なんと! サービスのおはぎと
コーヒーをいただきました! こちらの2つは食事した方もれなく付いてくるサービスとのこと。
おはぎを出していただいた時、嬉しさのあまりいきなりパクリと食べてしまったため、画像が断面になってしまったことをお許し下さい。それだけ美味しそうなおはぎだったんです。実際にパクリと食べてみると、甘さ控えめの優しいお味でとっても美味しかったんです。
ちなみにこちらのおはぎは、店主さんにお話を伺ったところ「近所で評判だったおばあちゃんのおはぎを再現したもの」なんだとか。美味しいわけです。このおはぎを目当てに来店される方もいるというのも納得の美味しいデザートでした。
あたたかなおもてなしも満喫して、今度こそ本当のごちそうさまでした!
嗚呼、何だかホッコリとあたたかくなれたランチでした。
きっと、政宗公の母君義姫様も、本当はこのランチのように力強くも優しく温かいお母様だったのではないだろうか…。山形の最上義光公の妹でもあり、山形と仙台を繋いでくれた義姫様。山形出身の私としては、義姫様の評価が回復するような歴史的証拠が見つかってほしいと願わずにはいられません。
…あ、話が少しそれてしまいました。すみません。
ちなみにこちらの「御食事・おそば処ほしゅんいん前」さん。店主さんのお話では、店主さんのご体調や都合により不定期でお休みとなることがあるようです。行ってみたい! 食べに行きたい! という方は営業日かどうかを確認してから足を運ぶようにしてくださいね。
●御食事・おそば処ほしゅんいん前●
〒984-0811 宮城県仙台市若林区保春院前丁13