フェイスブックCEOマーク・ザッカーバーグ氏が2ヶ月の父親育休取得を発表
フェイスブックの創業者にしてCEOのマーク・ザッカーバーグ氏が本日、フェイスブック上で、娘の誕生が近いことと、それに合わせて2ヶ月間の育児休業を取ることを発表しました。
ザッカーバーグ氏は続けて「仕事をしている両親が新生児のために時間を取ることが、子供のためにも家族のためにも良い結果をもたらすという研究がある」とも語っています。
氏によれば、フェイスブック社ではアメリカ国内での従業員に対して、一年間のうちに最大で4ヶ月の有給の育児休業が取れるということ。先進国の中で、アメリカ合衆国は公的な産前産後休暇や育児休業の制度が弱いことが知られていますが、その中ではかなり良い部類に入るでしょう。
ザッカーバーグ氏は今年の8月に、妻のプリシラさんが数年間の間の3度の流産を経て女児を妊娠していることをフェイスブック上で発表していました。
氏はこれまでも、インタビューに答えられるレベルまで中国語を勉強したり(妻のプリシラさんは中国系アメリカ人)、猟銃の免許を取って自分で狩猟した肉しか食べない期間を持ったりと、典型的なライフスタイルに収まらない模索をしているように見えるところがありました。母親の産休や育休も短かったり長かったりするアメリカにおいては、父親の育休取得も、フェイスブックのような巨大企業の長による育休取得も、非常に個性的と言ってよいでしょう。
僕自身も父親として産休1回+育休2回を取ったことがありますが、ただの会社員でもいろいろとたいへんなことがありました。10億人超のユーザーや12,000人近い従業員、そして株主に対する責任のある身でこれはすごいですし、2ヶ月間の不在で問題なくフェイスブック社が回るとすれば、会社がちゃんと動き続ける仕組みを作れているということにもなるでしょう。
10億超のアクティブユーザーを誇るフェイスブックCEOの今回の選択は、アメリカはもちろん国外の多くのユーザーや、同じシリコンバレーの経営者や起業家たちにも影響を与えるのではないでしょうか。