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英語用ニックネームのススメ

Akky AKIMOTOITブロガー/コラムニスト

僕のAkkyというファーストネームは、(わざわざ言うまでもないかもしれませんが)本名ではありません。しかし、初めて海外で仕事をした時から、英語で仕事する時は常にこの名前を使っています。

英語で自己紹介するときには、最初から「Akky Akimotoです。僕のことはAkkyと呼んでください」と言ってしまいます。名刺の英語面もAkkyになっていますし、これで困ったことはありません。仕事の相手は誰も僕の本名を知らないということです。

どうして本名ではなくニックネームを使って仕事をするのか? 僕なりの理由があります。

1. 覚えられやすい

これは良く言われる理由ですが、外国人の名前というのはたいてい馴染みにくく、覚えにくいもの。正しい名前や発音を覚えてもらうことは仕事の目的ではなく、覚えてもらうこと、思い出してもらうことの方が大事だと考えました。

なお、アメリカに行った時の上司は日本人で、彼は"Sox"を名乗っていました。「靴下」って名前はどうかと思いますが、インパクトがあってすぐに名前を覚えられていました。

2. 自分のモードを海外仕様に変更できる

英語で喋り、外国で仕事をする時、日本に居た時のような地の自分をそのまま出してしまうと、いろいろな事がうまくいかない時があります。日本でよいとされる振る舞いと、その国でよいとされる振る舞いはまったく同じではないからです。

英語用のニックネームを名乗り、呼ばれている時、日本で日本語で仕事している時とはちょっと違った自分を「演じている」ような気がすることがあります。

Akkyを名乗る自分は、ちょっと大げさな身振り手振りができたり、握手やハグといった日本人が苦手な身体接触をなんとか受け入れられたり、言いたいことをハッキリ伝える直裁な物言いをできていたりするのです。

3. 下の名前で呼ばれることに抵抗がある

日本語が通じない人と英語で初めて話すようになるまで、他人に下の名前を呼び捨てされるという経験が僕にはありませんでした。その時はじめて、僕にとっての下の名前は、親や祖父母など、家族の中の目上の者が自分を呼ぶときの名前だった、ということに気づいたのです。

もちろん、これは個人差もあるでしょう。子供の時を思い出しても、クラスの人気者で常にみんなから下の名前で呼び捨てされているような子もいましたから、日本人の中でも、下の名前で呼び捨てされることに抵抗がない人もいるはずです。世代によってもその割合は違うかもしれません。

自分の場合、外国語だからといって下の名前の呼び捨てで呼ばれることを「なんか嫌だな」と感じたというのも、ニックネームを使うことにした理由の一つでした。

失敗したなあと思うこと

短くて覚えやすいニックネームは良いと思いますが、akkyというのは別に英語に存在する名前でもないので、自己紹介で喋るときはいいけれど、メール等では「で、どう発音するのこれ?」と言われてしまうんですね。

実在しないつづりでもいいんですが、英語使ってる人誰が読んでもこれしかないだろう、みたいなニックネームの方が良かったなあ、というのは反省点です。

また、英語で使っているニックネームを日本語でも使おうと逆輸入しようとすると、つけたニックネームによっては間抜けなことになってしまいます。"Akky"と英語で呼ばれても何も問題を感じないのに、日本語で「アッキー秋元」と書いたり呼ばれたりすると、売れない芸人か何かになったような気がしてしまいます。

英語での呼ばれ方にしっくりしないものを感じる人は、ニックネームで名乗ってみることを考えてみてはいかがでしょうか?

ITブロガー/コラムニスト

ブログが仕事でITと英語が武器の兼業主夫。会社のブログでは出さないオピニオンを出していきます。

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