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MX ERGO Sが出るらしいけど私は買わないと決めている!その理由とは…

ばんかデジタル型モノカキー

Logicoolのトラックボールマウスのラインナップに、新しく「MX ERGO S」がリリースされます。発売予定は2024年9月24日で、価格は19,580円。

まったく新しいタイプのトラックボールマウスというわけではなく、既存モデル「MX ERGO」のちょっと改良版という製品です。

そんな「MX ERGO S」ですが、私は買わないことを決めました。買おうかどうしようか検討されている方の参考になれば幸いです。

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改良された点が大して嬉しくない

「MX ERGO S」は、「MX ERGO」の改良版だとお話ししました。改善された主なポイントは以下の3点です。

・充電規格がUSB-Cに変更

・静音クリック

・Logi Boltに対応

改良された点が多岐にわたっていたり、その内容が劇的にユーザビリティを向上させるものであったんら、購入を検討もしたのですが——。

個人的には正直「大した改善ではないなぁ」と感じるポイントばかりだったのです。

■変更点①:USB−Cへの対応

「MX ERGO」の充電規格は「Micro USB」でしたが、これが「USB Type-C」に変更になりました。

この変更自体は非常にありがたいです!……が、使い勝手としては大きく改善されるような変更ではないように思っています。

といいますのも「MX ERGO」はそもそも、非常に電池の持ちがいいのです。

1回のフル充電で4ヶ月使えますし、1分の充電で8時間の利用が可能な高速充電にも対応しています。

年に3回充電するかどうかというぐらいの充電頻度ですから、Micro USBでも大した不便さを感じません。

たしかに、最近は他のデバイスでMicro USBケーブルを使わないので、その都度ケーブルを引っ張り出すのは面倒かもしれません。

ただそれも、マルチケーブルを一本買えば解決する話。わざわざ2万円もする高い買い物をする理由にはならないと思っています。

■変更点②:クリックの静音性が向上

「MX ERGO S」では、クリックしたときの音が80%ほど軽減されたとのことです。

———必要ですか?

キーボードはパチパチという音が頻繁になるため、タイピング音の大きさや鳴り方に気を配るのも理解できます。

しかしマウスをクリックする数など、大した数にはなりません。くわえてクリックの音がそこまで人に不快感を与えたりすることも考えにくい。

マウスの静音性がどれほどのメリットになるか、触ってみないとわからない部分もありますが、現時点では魅力に感じづらいポイントです。

■変更点③:Logi Boltへの対応

「MX ERGO」ではUnifyingに対応していましたが、「MX ERGO S」ではLogi Boltに対応しました。

どちらも「USBレシーバーをPCに挿入することで、無線で操作ができるようになる」という機能です。

「Logi Bolt」のほうが技術的には高く、「暗号化による無線接続」「干渉を強力に軽減」「電力消費が少ない」といったメリットがあります。

ただ、「MX ERGO」も「MX ERGO S」も、どちらもBluetoothによるワイヤレス接続には対応しています。したがって、これらのUSBレシーバーを使わなくても、ワイヤレス利用は可能なのです。

実際私は、このレシーバーを使ったことがありません。

MacBook AirにはUSB端子が付いていないため、レシーバーを取り付けるのにアダプタが必要。そんな手間をかけるぐらいなら、Bluetoothでの接続のほうが楽なのです。

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欠点は改善されず欠点のまま

せめて旧式の欠点が解消されていれば購入する理由もあるのですが、それらはどうやら今までのままっぽいのです。これも残念なポイント。

■手でボールを外せなさそう

トラックボールを愛用している人ならわかると思いますが、トラックボール型マウスは定期的なメンテナンスが必要です。

ボールとセンサーの間にホコリや汚れが溜まってしまうので、これを定期的に取り除かなければなりません。そうでないと、ボールの滑りが悪くなり、非常に使いにくくなってしまいます。

メンテナンスの頻度は意外と高く、3〜4日に1回は掃除をしています。

MX ERGOの最大の欠点は、このメンテナンス性の悪さ。

ボールを取り出す穴が背面に付いているのですが、この穴が小さすぎて、指で押し出すことができません。細い棒状の何かを使って、穴から押し出す必要があります。

これが非常に面倒。手元にいつも “棒状の何か” があるわけもなく、それを探す手間がかかります。外出先であれば、諦めなければならない場面も多いのです。

現時点で不明だけど、多分変わってない。

■あいかわらず重い

「MX ERGO」も「MX ERGO S」も、重量は約260gで同じ。

Logicoolが販売しているもうひとつのトラックボールマウス「M575」があるのですが、こちらは重量が145g。「MX ERGO」に比べると100g以上軽いのです。

「MX ERGO」系は角度を調節するための鉄板があるので、その分重量が重いのでしょう。

自宅で使う分には大した問題にはならないのですが、持ち運びの機会の多い私にとっては大きな問題。

「たかが100gでしょう」と思われるかもしれませんが、この違いが結構大きい。

数字にすると大したことないように思えるのですが、実際にカバンに入れて背負ってみると、肩にずっしり乗っかってきます。

「MX ERGO S」になって、もうちょっと軽くなってくれていたらよかったなぁと思うばかりです。

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さいごに

今回の話はあくまで「MX ERGOを持っているなら、MX ERGO Sを買う必要はないと思う」という趣旨の話です。

もし "良いトラックボールマウス" を探しているなら、MX ERGO Sはおそらくその欲求を叶えてくれるでしょう。

ただ、値段も高いのでね。たとえば「中古のMX ERGOを安く買う」という選択肢もアリかもしれません。

安い買い物ではないので、ぜひ検討してみてください!

デジタル型モノカキー

月間50万PVを達成する「あなたのスイッチを押すブログ」の中の人。Webディレクター・デジタルマーケターとしてサラリーマンをやりつつ、個人でメディアライターとして活動をするパラレルキャリア。 「フクザツを分解し、カンタンに再構築」をモットーに、ブログや企業メディアでライティングをしています。商品レビュー・記事制作・メディア運用のご依頼を承っていますので、お気軽にご相談ください。 お問い合わせは各種SNSからご連絡ください。

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