【札幌市西区】ちょっとマニアックだけど気になる! たかが石と言う勿れ「地図と鉱石の山の手博物館」
前からその建物の前を通っていて、なんだか気になっていた「地図と鉱石の山の手博物館」。やっと行けました。館内に入ると、石、石、石…。でも、見たことがないような石、素人目で見ても高値が付くような石などがたくさんありました。
こんなところに博物館?
西区山の手のビルの中にある私設の博物館「地図と鉱石の山の手博物館」。
入口のドアを開けるなり、右手にはスリッパならぬ石が並んでいます!
左手に白っぽいドアがあります。そこが魅惑の博物館になっています。
北海道や世界の鉱石の展示
扉を開けると、少し階段を下りる形で展示室が広がっています。館内には北海道や世界の鉱物や鉱石、岩石、隕石が所狭しと並んでおり、壁には北海道や石にまつわる地図がいろいろと展示されています。
誕生石の原石のコーナーも圧巻です。
ほかにも、すばらしい宝石の原石もいろいろあります。石の間に埋まっている宝石を見ていると、とてつもない年月をかけて美しい宝石ができたことがわかります。
珍しいものとしては、海の生物の死骸やサンゴが地中の珪酸の浸透で珪酸質に変わってできた硬い珪質岩もあります。
蛍光鉱物というものも初めて見ました。
ここで伊能図を見るとは!
石もすばらしいですが、壁に貼られた「伊能図」にも目を奪われました。彼が描いた蝦夷地(北海道)(複写)です。
日本地図を作成した「伊能忠敬」のことは、歴史の教科書で学んだ記憶があります。
忠敬は49歳で隠居後、50歳の時に江戸に出て、幕府天文方高橋至時に師事し、暦学・天文を修めます。そして、蝦夷地への測量をはじめ、1800~1816年まで、日本初の実測による全国測量を実施。忠敬の没後、1821年に幕府天文方の手で『大日本沿海輿地全図』として完成します。
忠敬が作成した日本地図は、総称して「伊能図」といわれています。
ビルの中にある小さな博物館なので、そう時間もかからず見終わってしまうかと思いきや、展示物がかなり多いことと質が高いこともあり、とても見応えがありました。私がいる時間にも3組の人たちが入館してきました。
鉱物に関心のある方は、ぜひ一度見てみてください。
<地図と鉱石の山の手博物館>
*住所:札幌市西区山の手7条8丁目6-1
*TEL:011-623-3321
*開館時間:10:00~17:00(入場は16:30まで)
*休館日:月・火曜、不定(詳細は公式ホームページで要確認)
*入館料:大人210円、学生(小・中・高)100円
*公式ホームページはこちら。