2日~3日は上空寒気が襲来し、天気急変のおそれ
平年より10度以上も低い寒気の襲来
きょう2日(月)からあす3日(火)にかけて、北日本を中心に強い寒気が襲来する見込みです。
上空5500メートル付近の寒気の強さは、北海道で-33度以下、東北で-30度以下となっており、これは平年より10度以上も低く、2月並みの寒気といえ、特に秋田などでは過去の5月の記録に匹敵するような寒気が予想されています。
さらに関東から近畿、中国地方にかけても、平年より10度くらい低い、-24度以下の寒気が流れ込む予想です。
この寒気の影響で、大気の状態が不安定となり、あちらこちらで積乱雲(雷雲)が湧きたつ可能性があり、天気の急変に要注意です。
所々で雷雲が発達へ
きょう2日(月)の発雷確率をみると、北海道や関東を中心に高くなっており、気象庁からは北海道と近畿に落雷や突風、ひょうなどに関する情報が出されています。
ゴールデンウィークはもともと冬の名残の寒気(寒冷渦)が上空を通過しやすく、雷雲が発達し、竜巻などの突風の被害が発生しやすい時期でもありますが、昨年は静岡県で竜巻が発生し、ちょうど10年前の2012年には茨城県のつくばなどで大規模な竜巻被害がありました。
今回は上空1500メートル付近の比較的低い所にも冷たい空気が流れ込むため、極めて大気の状態が不安定となるようなパターンではないとも思われますが、それでも油断禁物です。
山はもちろん都内なども要注意
気象庁が発表している分布予報をみると、きょう2日(月)夕方には北海道をはじめ、関東甲信や近畿などで、所々雨が降ることが予想されています。
注目は晴れと雨が隣同士で混ざり合うように予想されていることで、これは晴れていても急に雨雲が発生し、にわか雨や雷雨に見舞われる心配があることを示しています。
ゴールデンウィークの期間中で、山へお出かけになっている方も多いと思われますが、特に山の天気は急変しやすく、登山やキャンプなどは注意を要します。
また山だけではなく、都内を含む関東平野などでも風がぶつかり合うなどして雷雲が急発達するおそれがあり、昼過ぎから夕方にかけての天気の急変に要注意です。
3日(火)も要注意
あす3日(火)は東北地方で最も発雷確率が高く、その他、関東から北海道にかけて、不安定な状態が続く見込みです。
気象庁から発表されている雷注意報なども頼りに、もくもくとした雲が湧いてきたり、急に冷たい風が吹いてきたり、急に空が暗くなったりしてきた場合は、雷雲発生のサインでもありますから、無理な行動は避けた方が無難です。