日台コラボバンド、Billyrrom×Wendy Wanderが注目される理由とは!?
アジアンフュージョンなコラボレーション作品による可能性
SpotifyやYouTube、TikTokなど、グローバルに展開するストリーミングや動画サービスが世界中に浸透した結果、これまでガラパゴスと言われていた日本の音楽シーンが世界で注目されるようになってきた。そんななか、近年アジアでのライブツアーが白熱していることをご存知だろうか? King Gnu、米津玄師、YOASOBI、藤井風、宇多田ヒカル、RADWIMPS、ONE OK ROCKなど、そうそうたるアーティストが各地で熱狂を持って迎えられるなか、実は新しいムーブメントも勃発しつつある。
そんな火種を紹介したい。
注目をしたいのが、町田出身トーキョー・トランジション・ソウル6人組バンドBillyrromと、台湾のアーバン・メロウ・ポップ5人組バンドWendy Wanderによるアジアンフュージョン(※日台のアーティストによる合作の意)なコラボレーション作品だ。台湾のスタジオで行った遊びがてらのセッションが発展して楽曲が完成。イントロのギターから、ミュージックラバーの感情を鷲掴みにする痛快ポップチューンへと仕上がった。
仲の良さが伝わってくるミュージックビデオ作品の再生回数は、公開2日間で100万再生を突破している。
Wendy Wonder,Billyrrom名義による12月4日にリリースされた最新曲「Nightglow Dreamer」は、アジア各国のSpotifyの公式プレイリスト『New Music Friday』などに続々リストイン。アジアのインディペンデントなアーティストを集約した人気プレイリスト『.ORG』ではTOPカバーを飾ったことも話題だ。
【Spotify 公式プレイリスト リストイン状況】※2024年12月10日現在
『Tokyo Rising』
『New Music Wednesday』
『都会の空と音楽と』
『RADAR: Early Noise』
『Soul Music Japan』
『New Music Friday HK新歌熱播』
『New Music Friday TW 新歌快遞』
『New Music Friday VN』
『New Music Friday MY』
『New Music Friday PH』
『New Music Friday SG』
『New Music Friday ID』
『New Music Friday TH』
『New Music Friday KR』
『組團飆歌』※TOPカバー
『獨立最前線』
『.ORG』※TOPカバー
『The Sound of Formosa』
『MondaySpin』
『キラキラポップ:ジャパン』
初の海外ワンマンとなる台北公演も発表
本作「Nightglow Dreamer」はWendy Wander,Billyrrom名義となり、日本語〜台湾語〜英語の3つの言語で歌われ、3人のボーカル、11人のメンバーによってコライト(※共作)された化学反応に満ちた刺激的なナンバーへと仕上がった。
国が異なるアーティスト同士がコラボレーションで作品を発表すると利点がある。Spotifyの場合、それぞれのアカウントからアーティスト名の入り口が2つに増え、いわゆるマーケットが各々の国で倍に増える。お互いの国で、それぞれコラボアーティストを紹介することにもなりリストインのチャンスも増え、リスナーの入り口が増えていくのだ。結果、リストインしたプレイリストが増殖した。
また、来年2月からはじまるBillyrromの全国ツアー『Billyrrom Oneman Tour 2025 WiND』の追加公演として初の海外ワンマンとなる台北公演も発表されている。そこで、勢い高まるBillyrromとWendy Wanderへアジアンフュージョンなポップアンセム「Nightglow Dreamer」についてメールインタビューを行い、質問を投げかけてみた。
そこから垣間見えたのは音楽を信じる心とあたたかな友情の絆だった。
<Billyrrom に聞いてみた>
●Wendy Wanderとの出会いについて教えてください。
初めての出会いは去年の9月に渋谷のライブハウスduo MUSIC EXCHANGEで日本と台湾のバンドが出るフェスをメンバーで観に行った時に、Wendy Wanderのライブがかっこいいなと思いみんなで挨拶した時です。その後、Wendy Wanderの『Midnight Blue』というアルバムの日本ツアーに帯同出来ることになり、そこでコミュニケーションを取るうちに一気に仲が深まりました。そのツアー中から一緒に曲を作りたいねという話になって、「Billyrromが台湾に行く時にスタジオに入ろう!」という話になりました。 そして5月の台中のフェスに出た時にWendyのスタジオでセッションしてこの曲のきっかけが生まれました。
●Billyrromにとって、Wendy Wanderはどんな存在ですか?
前提として最も大きいのは純粋な友達という側面だと思います。バンドとして非常にかっこいいと思いますし、音楽的なリスペクトは大いにありますが、それ以上にWendyとセッションしていたりMVの撮影をしている時も、友達と遊んでいる感覚に近いというか、一緒に音楽をしていく仲間でありながら純粋な友達という感覚です。
●詞曲の共作、レコーディングはどのように行われたのでしょうか?
5月に台中のフェスに行った時に、Wendy Wanderのスタジオに遊びに行ってセッションをしました。 その時に大まかな曲のイメージは共有出来てメロディやコード進行、ギターリフはその時のまま使っています。
その後はお互いにDAWを使ってDEMOを3ラリーくらいして完成しました。 レコーディングも各々の国で行いました。詞に関しては、“一期一会”をテーマにMol(Billyrrom)とJian Yang(Wendy Wander)で何度かビデオ通話をして進めて行きました。楽曲のイメージから、出逢いとその中で流れる時間を“夢”にたとえ、一瞬にして人生を変えてしまう出会いの力とその儚さや尊さを表現しています。
●「Nightglow Dreamer」の聞きどころポイントを教えてください。
1音1音にBillyrromとWendy Wanderそれぞれのこだわりが詰まった楽曲です。日本語と台湾語の入り混じった詞や、ボーカルワークだったり、中盤Joe(Wendy Wander)が弾くギターソロと、ラストのアウトロでRin(Billyrrom)が弾くギターソロのテイストの違いは各々のプレイスタイルが全面的に出ていて面白いです。
●Billyrromにとって、アジア地域での展開はどのように考えられていますか?
バンドのポリシーとして、国内外問わず自分たちのこだわり抜いた音楽をさまざまな場所で鳴らしていきたいという思いはとても強いです。この曲が一人でも多くの人に届き、 BillyrromとWendy Wanderを知るきっかけになってくれたらとても嬉しいです。
<Wendy Wonder に聞いてみた>
●Billyrromの第一印象を教えてください。
とても礼儀正しくて、カッコよくておしゃれな男の子たちだと思いました。ステージでのパフォーマンスはとても魅力的で、グルーヴ感が素晴らしかったです。
●Billyrromと共作、レコーディングされてみてどんなことを思いましたか?
Billyrromの皆さんはレコーディングのとき、とても真面目で効率的でした。デモや作品のクオリティは非常に高いと感じました。
●「Nightglow Dreamer」の聞きどころポイントを教えてください。
この曲の一番の特徴は、3つの言語で歌われており、3人のボーカル、そして11人のメンバーによって共同で作られたことです。
●Billyrromの楽曲でお好きな曲を教えてください。
「Noidleap」:ベースラインがとても心地よくて好きです (Jenny)
「Solotrip」:シンセサイザーの部分が特に気に入っています(Ray)
「Flower Garden」:この曲はとてもセクシーだと感じました(Jonathan)
「Call, Call」:グルーヴ感が素晴らしくて、特に気に入っています (Jian Yang)
「Solotrip」:メロディーがとても魅力的です (Joe)
●Wendy Wanderにとって日本の音楽シーンはどんな存在ですか?
幼い頃から日本の音楽をよく聴いていました。日本の音楽シーンは憧れの場所であり、挑戦したい舞台でもあります。私たちにとっては夢のような存在で、いつか自分たちの音楽で日本のリスナーの皆さんにWendy Wander知ってもらいたいと思っています。
Billyrrom Official Homepage: https://billyrrom.com
Instagram: https://www.instagram.com/billyrrom
YouTube:https://www.youtube.com/channel/UCTCW1uXdX_WyVGPpn2u66CQ