受験シーズン到来。子どもの中学受験と大学受験を経験した片付けのプロが実践の「親ができる受験対策」
整理収納アドバイザーむらさきすいこ です。首都圏ではいよいよ本格的な受験シーズンが到来します。筆者は、整理収納アドバイザーの資格を持つ「片付けの専門家」ですが、現在大学1年・3年生のふたりの息子をもつ母親でもあります。今回は、筆者が実践した「親ができる受験対策」を片付けのプロ目線を交えながらお伝えします。
1.ダイニングをくつろげる場所にする
受験生のお子さんは、ダイニングテーブルできちんと食事が摂れていますか?訪問片付けサポートの現場では、お子さんが物だらけのテーブルの片隅で食事を摂っていたり、各自の部屋で食事を摂るご家庭に遭遇します。これでは日々の勉強の疲れが取れないことでしょう。お子さんがリビング学習をしている(主に中学受験)の場合には、ダイニング周りに書類が多くなるのはやむを得ないですが、高校受験・大学受験の場合には片づけることができる状況のご家庭が多いはずです。
受験も佳境になると、受験生の唯一の楽しみは「食べること」。ダイニングスペースは勉強の疲れや精神的ストレスを癒せるくつろぎのスペースにすることをおすすめします。
2.キッチンは徹底的に清潔に
筆者は受験期には特に、キッチンにはムダな物を置かず、清潔にすることを心掛けていました。
まな板や包丁などの調理器具や、受験生が使うお弁当箱の消毒をこまめにするなど、細心の注意を払いました。
長期間にわたり受験に向けて準備をしてきたのに、家庭内で食中毒を起こしてしまい子どもの足を引っぱることになっては後悔してもしきれません。
日頃より更に清潔なキッチンを保つようにすることをおすすめします。
3.受験書類は家族で共有
近年は特に大学入試の仕組みが複雑化していて、受験生本人だけでは網羅しきれないと感じています。オンラインで出願する学校が多く、以前と比較してペーパーレスになっていますが、大学受験はまだ紙の願書を郵便局から送付するケースが多いです。
そこで必要になってくるのが書類の整理。
筆者宅では、受験各校の願書・受験票を、見出しを付けたクリアケースに入れて管理。
共通テスト・私立大学・国立大学と大見出しを付けて、各校の願書・受験票(クリアケース)を無印良品のファイルボックスに入れて管理をしていました。
ファイルボックスはキッチンカウンターの上を定位置にして、ミスをしないよう家族で情報共有できるようにしました。
4.雪対策は万全に
どんなに万全に対策をしていても、予測できないのが天候です。万が一に備えて、長靴や雪靴は早めにチェックしておきましょう。長年履いていなかったため劣化して、受験当日に歩きだしたら靴底が剥がれてしまった、という話を聞いたことがあります。また、お子さんの成長が著しい小学生(中学受験)の場合は、雪靴がサイズアウトしていないか試し履きをしておきましょう。
筆者は、受験期には悪天候でも慌てないように、長靴・雪靴を収納場所から出して玄関にスタンバイさせておきました。
5.薬はグルーピング収納
日頃、体調を崩すことが少ない子どもでも、受験期にはストレスと緊張で不調を訴えることがあります。日頃は食欲旺盛な筆者の息子も、さすがの受験期には食欲が落ちたり、受験当日に緊張でお腹がゆるくなったりしていました。
そこで、受験期には子どもにとって馴染みのある薬を一カ所にまとめて「受験グルーピング収納」していました。こちらもキッチンカウンターに置いて、ひと目でわかるようにしていたため、親が不在の時でも服用することができました。
今回は、子どもの中学受験・大学受験を経験した筆者が、片づけのプロ目線で「親ができる受験対策」をお伝えしました。
中学受験と比較して、大学受験は親ができることは少なくなります。受験に向けて努力を続けてきた子どもが、体調万全で当日を迎えられるようサポートする以外にできることはないと感じています。口も手も出せませんが、親の存在と片付いた住まいが、受験生の子どもの「よりどころ」になれるよう心掛けていました。
受験生の皆さんが存分に力を発揮できますように。
この記事が受験生のいらっしゃるご家庭の参考になりましたら幸いです。