デンマーク人ストライカーが浦和駒場でも決勝弾 浦和レッズの天皇杯ベスト16進出に貢献
天皇杯は、優勝するとアジアチャンピオンズリーグ(ACL)出場権が得られる大会となっており、ACL出場権を狙う浦和レッズとしても重要視する大会の一つとなっている。その天皇杯3回戦、浦和レッズは浦和駒場スタジアム(さいたま市浦和区)で、J2に所属するSC相模原との一戦を迎えた。
試合は戦前の予想通り、5バックを敷いて守る相模原を浦和がいかに崩すかという展開となった。前半は浦和が何度かチャンスを作り出すもゴールを割ることは出来ず、0-0のスコアレスで折り返した。
後半もゴール前を徹底的に固めて守る、相模原を浦和はなかなか崩すことができず。得点が欲しい浦和は65分に、FWキャスパー・ユンカーとMF小泉佳穂を投入して、攻撃の活性化を図る。しかし相模原も途中出場のFWユーリがカウンターからGKと1対1になる決定機を作り出すが、DF槙野智章が身体を投げ出して防ぎ、事なきを得た。
一進一退の展開の中で、わずかな隙を見逃さなかったのは、FWキャスパー・ユンカーだった。86分、相模原DFのパスをFWキャスパー・ユンカーが奪うと、そのまま独走。ゴール左隅にシュートを決めて、浦和が先制した。
キャスパー・ユンカー選手は「ゴール前ではこのエリアでここにタイミング良く蹴ればゴールに繋がるという感覚があります。その時考えていた時はGKをかわすことだけでした。本能的にそこに蹴りました」とストライカーの本能で決めたゴールを振り返った。
試合後には、キャスパー・ユンカー選手の期待とともに試合ごとに増える母国のデンマーク国旗がスタンドで振られていることについて「とても嬉しいですね。このクラブの一員であることを誇らしく思います。このような素晴らしいサポーターがいますから。本当に信じられない素晴らしいサポーターです。デンマークの国旗をこのようにたくさん見ることが出来るのは自分にとって大きな意味のある出来事です」と、日本で受ける多くのサポートに感謝していた。
試合はこのまま1-0で終了。浦和レッズが苦しみながらも3回戦を突破した。
浦和レッズのリカルド・ロドリゲス監督は「も固い守備を崩してゴールを獲ることが出来なかったです。得点を奪うまでに時間がかかりましたが、あれだけ固く守られたらそれも致し方ないかなと思います。最終的にはゴールが取れましたし、一番大事なのは次のステージに進出するという大きな目標を達成できたので良かったと思います」と、苦しみながらも次のステージに進出したことを喜んだ。
浦和レッズは、ラウンド16で京都サンガとの対戦となることが決まった。
※日時、場所は未定