「キャベツの外葉を捨てる」←「ちょっと待った!」料理人からのお願い【そのワケとは?】
こんにちは、料理人のぱぷちゃんです!
皆さん、「キャベツ」は好きですか?
今の時期に出回るキャベツは「夏キャベツ」と呼ばれ、巻きがしっかりしている一方で、柔らかい食感が特徴です。甘みがあり、水分も多いので、生でも加熱調理でもおいしく食べられるのが夏キャベツの魅力です。
そんな魅力的な夏キャベツですが…
食べる際に、「外側の葉」を捨ててしまっていませんか?
『硬くて食べずらい』や『なんか汚れてそう』といった理由でつい捨ててしまっている方も中にはいるのではないでしょうか。
そんなわけで、今回は「キャベツの外葉」について語りたいと思います。外葉をいつも捨ててしまっていた方は、ぜひ最後まで読んでくださいね!
今回の目次
- 外葉に潜む栄養素
- オススメの外葉の食べ方
- 外葉の白い粉は農薬?
- まとめ
外葉に潜む栄養素
『外側の葉って、なんか栄養が無さそう』と思いがちですが、そんことはありません!!実は…
外葉の1〜3枚目には、内葉の約1.5倍もの「ビタミンC」が含まれていると言われています。また、「ビタミンA」の8割は外葉にあり、さらに「アルギニン」も内葉の3倍も多く含まれています。
そうなんです、栄養が少ないどころか…超栄養豊富のお宝部分だったのです!!
※この内容は、『書籍:完全版 その調理、9割の栄養捨ててます! 東京慈恵会医科大学附属病院 栄養部(監修)』を参考にしています。
オススメの外葉の食べ方
ここまで読んでいただくと…『キャベツの外葉は栄養が豊富なんだ!』と分かって頂けたと思います。しかし、皆さんが気になるのは「外葉の食べ方」ですよね?
『あの硬い葉はどうやって食べるのがベストなのだろうか?』この疑問にお答えしたいと思います。
「食感が硬い」ということは、切り方次第で「良い食感」に変えることができる、ということでもあります。
オススメの食べ方はズバリ…「炒め物」です。
「焼きぞは」に入れるのが私のお気に入りです。逆に煮たりすると、キャベツ特有の青臭さが出てしまうのでオススメしません!
外葉の白い粉は農薬?
外葉について、もう1つよく聞かれる質問があります。
それは…『外葉の白い粉は農薬ですか?』というもの。皆さんも、1度は目にしたことがあるのではないでしょうか?実は…
外葉に付いているこの白い粉は農薬ではなく、キャベツ自身が紫外線などから身を守るために作り出す「ブルーム」と呼ばれる天然のロウ物質です。
ぶどうの表面が白くなっているのも、この「ブルーム」です。逆にブルームがあるということは「新鮮な証」でもあります!
まとめ
- 外葉には「ビタミンC」、「ビタミンA」、「アルギニン」が豊富
- 外葉のオススメの食べ方は「炒め物」
- 外葉の白い粉は農薬ではなく、「ブルーム」と呼ばれる天然のロウ物質
- 「ブルームがある」=「新鮮な証」でもある