【八千代市】8月24日(土)は八千代ふるさと親子祭! 夜空を彩る花火「元祖玉屋」は八千代市の誇り
「元祖玉屋」は1808(文化4)年に両国吉川町で名乗られた「玉屋」の暖簾を引き継ぐ花火製造業者で、八千代市保品に拠点を置いています。伝統的な手法を用いて花火を製造しており、当主の中嶋さんとその3人の息子さんが中心となって作業を行っています。
取材させていただいたのは、花火の製造が忙しくなる時期。立入禁止・火気厳禁の敷地内へ緊張しながらお伺いしました。
まず目に飛び込んできたのは、乾燥中の花火玉。「日乾場(にっかんば)」と呼ばれる場所にずらり。
筆者もこれまでどれだけ花火を見たかわかりませんが、花火玉は初めて見ました。感動を覚えつつ、この先端の文字「ヘアミア」が気になり聞いてみたところ、色の頭文字なんだそう。何色の花火になるか、想像つきますか?
こちらに並ぶ花火玉は一番小さな左から2.5号、4号玉、5号玉、7号玉、8号玉という順です。近年では打ち上げ場所が狭いために小玉ばかりにならざるを得ない花火大会もありますが、その場合でも音楽を絡めたミュージックスターマインなど、上げ方を工夫して見てくれる人を楽しませる事を忘れません。
中嶋さんが「花火玉の中身、実はこんな風になっているんですよ」と模型を見せてくれました。ハートの花火は火薬の配置もハート型で、驚きました!
模型は見やすく色付きですが、実際の火薬は全て黒色です。
こちらは「玉貼り」の作業中。花火玉は火薬の外周にクラフト紙を均等に貼らなければ丸くなりません。手元に置かれた一定の長さのクラフト紙を縦、横、斜めとさまざまな方向に貼り重ねることで、貼り残しがないか確認。
近年は自動の玉貼り機を使う業者さんもいますが、元祖玉屋では手貼りを続けています。
玉貼りを終えた後は日乾場で天日干し。大きな玉ほど、貼って乾かす回数が多くなります。
現在は後継者が減り、廃業する他社もある中で、元祖玉屋さんは常に探求と挑戦を続けています。変わり花火のアイデアをメディアからインスピレーションを得たりして、試作を重ねて何度も打ち上げて完成度を高めます。
夏休み中のナイターでは全試合で花火が見られるマリーンズナイターの花火も元祖玉屋さんの手がけるもの。八千代市以外で多くの人を魅了していることに、ちょっと誇らしい気持ちになりますね♪
中嶋さんは「自分達は製造業者だが、作ったものを最初から最後まで自分の目で見届けられる、そしてそれを見て喜んでくれるお客さんの拍手がとても嬉しく励みになる」と語ります。
8月24日(土・荒天の場合は翌日順延)は「第50回八千代ふるさと親子祭」。50回目の節目として八千代市の「八(はち)」にちなみ、八千代ふるさと親子祭史上最大規模の8,888発が打ち上がります。しっかりと目に焼き付けて、大きな拍手を送りましょう!
開催日:2024年8月24日(土曜日)
※荒天の場合は翌日に順延、翌日も荒天の場合は中止。
場所:県立八千代広域公園および八千代総合運動公園多目的広場周辺