【キャンプをはじめようvol.3】初心者がまず買うべきギアをプロが解説!ポイントは「快適な衣食住」
前回までは「キャンプをしよう!」と思った時に、場所と日程を決めるまでの流れを解説しました。第3回となる今回は、いよいよ「ギア選び」について紹介します。
キャンプは、自然の中での非日常を楽しむことが醍醐味ですが、快適さを忘れると楽しみも半減してしまいます。そこで、ギア選びのポイントは「快適な衣食住」を意識すること。キャンプ中、どんな時間が長いのか、どこにコストをかけるべきかを考えながら、必要なギアを揃えていきましょう。
正解のない「テント選び」が結構大変
キャンプギアの中でも最も重要なアイテムの一つがテントです。「気に入ったものを買う」と言ったら元も子もないですが、キャンプをしたことがない初心者にポイントを押さえて選ぶには中々難しいもの。
テントは、利用人数、設営の簡単さ、耐久性、収納時のサイズなど様々な要素を考慮する必要があるため、様々な条件を満たすテントを見つけるのは結構大変。初心者にとっては、多機能なものを求めすぎると選びにくくなるため、まずは使いやすさと手頃なサイズ感を優先するのがベターです。
たとえば、2~3人用のドーム型テントは設営が簡単で、風や雨にも強く、幅広いシーンで活躍します。初めてのキャンプでは、無理に大きなテントを選ぶのではなく、自分たちの人数に合ったコンパクトなものを選びましょう。また、雨の日でも快適に過ごせるよう、フライシートやインナーテント床面の耐水圧の高いものを選ぶことも大切です。床では3,000mm、フライシートでは1,500mmあれば十分でしょう。
キャンプで最も長い時間は「睡眠」
意外に見落としがちなのが、キャンプで最も長い時間を費やすのが「睡眠」であるという事実。アウトドアで快適に眠れるかどうかは、キャンプの満足度に大きく関わります。ここで必要になるのが、しっかりした寝具選びです。
初心者には、厚めのインフレータブルマットや、手軽に設置できるエアーベッドもおすすめ。地面の凹凸や冷気を遮断してくれるので、快適に眠れます。また、寝袋は季節や地域の気候に合わせて選びましょう。春や秋なら、3シーズン対応のものが一つあれば安心です。
気分もアガる機能的なウェアも重要
キャンプ中のウェアも、見逃せない重要な要素です。天候や気温が変わりやすい野外では、機能的なウェアが活躍します。特に、レイヤリング(重ね着)を意識したウェア選びが快適さを保つ秘訣です。
まず、インナーは速乾性が高く、吸湿性に優れたものを選びましょう。特に、汗をかいた後にすぐ乾いてくれる素材は、体温の低下を防ぎます。アウターは、防風・防水性に優れたものを選ぶことで、急な雨や風から身を守ることができます。さらに、アウトドアシューズも忘れずに。設営などで動き回ることを考えると、快適で防水性能のあるシューズは必須です。
醍醐味である「食」もしっかりカバーして
キャンプの楽しみの一つは、何といっても自然の中で楽しむ食事です。初心者のうちは、手軽に扱えるギアを揃えることで、キャンプの醍醐味を気軽に楽しむことができます。
自然の中で楽しむ食事です。初心者のうちは、手軽に扱えるギアを揃えることで、キャンプの醍醐味を気軽に楽しむことができます。
おすすめの調理ギアは、まずはシングルバーナーです。手軽に火が起こせて、簡単な料理ならこれ一つで済ませられます。加えて、軽量でコンパクトなクッカーセットも便利です。アウトドア用のクッカーは耐久性が高く、洗いやすいので、キャンプにはです。これらはキャンプだけでなく、防災用品としても注目されていますね。
レンタルを最大限活用して無理のない運用を
初心者キャンパーにとって、最初からすべてのギアを揃えるのは負担が大きく、万が一続けないという事になった場合のダメージが大きすぎるのがネックとなることも。そんな時は、キャンプ場や専門店でギアをレンタルするのも一つの手です。特に、テントや寝具などの大型ギアはレンタルで試してみるのがおすすめです。
レンタルを活用することで、実際に使ってみて自分に合ったものを見極められます。また、コストも抑えられるので、予算を有効に使いながら少しずつギアを揃えていくことができる様になります。
まとめ
キャンプ初心者が最初に揃えるべきギアは、快適な「衣食住」を重視したものです。ギア選びは奥が深く、最初は迷うことも多いかもしれませんが、少しずつ自分に合ったものを見つけていく過程もキャンプの楽しみの一つです。無理せず、自分のペースでキャンプライフを始めていきましょう。