3月上旬はかつてないほどの高温、週明けの寒の戻りは?
東京はかつてないほど暖かな3月上旬に
東京の今月1日(水)からきのう10日(金)までの平均気温が発表になりました。異常なほど暖かかったことしは12.3度で、平年の7.9度より4.4度も高く、これまでの1位の記録11.6度(2013年)を大幅に更新し、観測史上1位となりました。
今週は連日のように4月並み、5月並みという季節外れの暖かさが続きましたが、10日間を通しても、かつてないほどの暖かな3月上旬だったことが証明された形です。
軒並み観測史上1位の暖かさ
記録的に暖かかったのは東京だけではありません。
上図で赤い所は、3月上旬の平均気温が平年より3度以上高かった所を表しており、東京と同じく、東日本や北日本の多くの所で、記録的に暖かな3月上旬となりました。
ただ週明けは久しぶりに寒気が南下してくるため、季節外れの暖かさはいったん小休止となりそうです。ではどれ位の寒の戻りがあるでしょうか。
西日本の寒の戻りは?
あす12日(日)夜に南北に突っ立つような寒冷前線に伴う雨雲が西日本に差し掛かり、あさって13日(月)にかけて通過していく見込みです。この雨雲の後ろからは久しぶりに冬を思わせる寒気が南下してくるでしょう。
とはいっても、西日本に大きく南下するわけではなく、九州北部や山陰をかすめて通過していくような一過性の寒気となりそうで、13日(月)の福岡で11度と、2月上旬並みの寒さとなる他は、14日(火)にかけて、ほぼ平年並みの気温に下がったあと、再び高温傾向となりそうです。
東日本や北日本の寒の戻りは?
東日本や北日本でも、あさって13日(月)夜から14日(火)にかけて、この時期らしい寒気が日本海側を中心に通過していく見込みです。
このため、新潟は最高気温が10度以下となり、東京や名古屋でもほぼ平年並みの15度位まで下がりますが、やはりこれも一過性で、15日(水)には新潟で15度、東京や名古屋では20度近くまで上がり、再び4月並みの暖かさとなりそうです。
再び早期天候情報で、高温が発表に
そして気象庁から再び早期天候情報の高温が発表になっています。
関東甲信や東海、北日本は寒気の抜ける15日(水)頃からかなりの高温となる可能性があり、北陸や西日本は来週末からかなりの高温となる可能性が示唆されています。
予想通り、今の時期としては10年に一度、あるいはそれ以上の高温が再び到来すれば、3月の1か月間を通しても、とんでもない高温記録が出る可能性があります。