名古屋市北区の名古屋市青少年交流プラザ（以後ユースクエア）では、子どもたちが楽しめるさまざまなイベントが行われています。

夏休みには、子どもが店員さんを務めるカフェが限定オープンするそうです。
7/23に行われたプレオープンを見学させていただきました。

ユースクエアはどんな場所？

ユースクエアは青少年の「やってみたい」を応援する名古屋市の施設。
2023年4月1日からはトヨタエンタプライズ・ShoPro共同事業体が運営しています。

三階建ての建物の中には、無料で自由に使えるオープンスペースや100名収容の多目的ホール、会議や打ち合わせに使えるミーティングルームなどがあります。
さらにドラムセットや、アンプなどの機材も備えた本格的な防音スタジオまであるのだそうです。
ユースクエアでは青少年（34歳まで）だと、利用料金がかなり割安です。
取材時にも楽器を抱えたグループを見かけましたよ。

また、ギター部や麻雀部、ゲーム部のような部活動に近い取り組みも行われていますし、「やってみたいこと」を募集して、企画に反映させたりすることもあるようです。

さらに青少年の居場所としての機能も持っています。
入り口付近のオープンスペースでは、主に小学生~中学生の子どもたちでにぎわっていました。
オープンスペースの利用は無料です。

レゴで遊んでいる子、カードゲームをする子、マンガを読む子、それぞれが自由に過ごしていました。

ボードゲームもこれだけそろっているのがすごいですね。
手ぶらで来ても、十分楽しめそうです。

事務室付近のスペースでは、高校生と思われる方々が勉強している姿がありました。

職員の方によると、
「図書館より閉館時間が遅いため、普段は学校帰りによる子たちもいます。
子どもたちの声がかなり聞こえてくるので、静かな環境ではないですが。」

とは言え、子どもたちに特別静かにするように言うこともないのだそうです。

青少年の居場所として、それぞれの過ごし方を尊重しているような印象を受けました。

子どもが店員さんの夏休み限定カフェ

夏休み限定カフェは、過去にも開催されており、今年もリクエストがあったため、開催することになりました。

今回のプレオープンでは、中学生の男の子と小学生の女の子の二人が店員さんを務めるようです。

小学生の女の子は、将来の夢がケーキ屋さんとのこと。
そのために、店員さんを一度やってみたかった！というのが、応募の動機だそうです。

今回はプレオープンのため、メニューは少なめ。
子どものお小遣いで買えるくらいの価格設定ですね。

子どもたちの意見を聞きながら、柔軟に対応したいというスタンスなので、今後、メニューが増えたり、変更などあるかもしれません。

いよいよ開店の時間になりました。

子ども店員さんは、注文を聞いたり、会計をしたり、ドリンクを注いだりと、なかなか忙しそうです。
売れた商品をメモし、しっかり売れ筋のチェックもしています！

しばらくすると自然発生的に、店員さんではない男の子が、呼び込みを始めました。

その声に引き寄せられて、さらにお客さんも集まってきましたね。

どうしたら売れるかな？と手書きのPOPを書いたり、目立つようにイラストを描いたりと、子ども自身のやりたい！を職員の方々が後押しされていました。

声掛けも「失敗しても大丈夫！」「全然心配いらないよ！」など頼もしいものでした。

聞けば、教育系や福祉系など知識のある職員の方も多いのだとか。

最初は緊張気味だった子ども店員さんも、徐々に笑顔が見られるようになっていったのが印象的でしたね。

約3時間の体験の後、感想を聞いてみると「楽しかった！またやりたい！」と元気に答えてくれました。

子どもたちのやってみたい！が叶うのは、職員の方々の程よい距離感とサポートがあればこそなのでしょう。

家庭、学校以外に居場所がある、寄り添ってくれる大人がいる、というのは心強いことだなと感じました。

参加申し込み受付中

7/23のプレオープン時点でも、まだまだ子ども店員さんの募集は受け付けていました。

ちょっとしたお仕事体験、夏休みの自由研究などに良さそうなので、気になった方はお問合せしてみてください。

もちろん居場所として、ユースクエアで過ごすだけでも大丈夫です。

ぜひ足を運んでみてくださいね。

【関連記事】子どもと楽しむ！