今だけの「雪萌えパフェ」を味わいに! 濃い抹茶味と餡子とほんのり桜味の上品さに萌え~(札幌市中央区)
1933年創業の「お茶の玉翠園(ぎょくすいえん)」。老舗日本茶専門の卸問屋ですが、なんと「パフェ」も提供しているのです。お茶屋さんでなぜパフェなのか、そして、その美味しさのヒミツをご紹介します。
お茶の玉翠園は!
1933(昭和8)年創業の「お茶の玉翠園」。地下鉄東西線「バスセンター前」駅から徒歩5分、札幌の大通エリアからも創成川を渡ってすぐなので、徒歩でも向かえる場所(南1東1)に、宇治・静岡茶を中心に日本茶専門の卸問屋として創業しました。1996年に本社ビルを建ててからは、現在のような1階に店舗を構え、一般向けの小売販売もしています。
店内には日本中のお茶がところ狭しと並んでいます。
煎茶や玉露、ほうじ茶、玄米茶、抹茶などの茶葉をはじめ、手軽に楽しめるティーバッグタイプのお茶や、お店オリジナルのお茶もあります。
店舗には日本茶インストラクターがいるので、いろいろと相談もできます。私は「苦みがあるお茶が欲しいな」と相談したところ、静岡のお茶を勧めていただきました。
「1杯目は80度くらいのお湯で淹れて飲んで、2杯目は沸騰したお湯でも美味しい」とのこと。美味しい飲み方もアドバイスしていただけます。さすが!
お茶屋さんの正統派パフェです!
数日前から提供している、桜バージョンの「雪萌えパフェ」を食べてきました!
長期熟成させた完熟抹茶を練りこんだ抹茶アイスに、十勝の牛乳を使った甘さ抑えめのソフトクリーム、抹茶の爽やかな苦味が引き立つ道産の粒あん、桜を練り込んだバニラアイスクリームと、ソフトクリームの上には道産玄米パフが振りかけられていて、すべてに北海道産の原料を使った贅沢な一品となっています。
「雪萌え」というのは、純白の雪をイメージしたソフトクリーム、新緑の萌黄色を表現した抹茶アイス、粒あんと玄米は晩秋と恵みの大地を表現していて、ここから名づけられました。
「雪萌えパフェ」スタンダードは390円、ハイクオリティーは480円、デラックス手焼き抹茶コーンは550円です。
このデラックスの抹茶ワッフルコーンは玉翠園の熟成抹茶のほかは、小麦粉やてんさい糖、牛乳、卵まですべて北海道産。それも一つ一つが手焼きなので、数量限定販売となっています。
今のシーズンだけの桜味ソフトクリームですが、ここに使われている桜は円山の自宅の大きな八重桜を毎年摘んで塩漬けにして保存しているもの。着色はしていないのであまりピンク色を感じませんが、桜の香りはしっかりしています。
店内にはイートインスペースがあり、最後にほうじ茶の無料サービスがあります。
パフェ誕生秘話
お茶屋さんで乳製品を使ったパフェを扱うきっかけは、10年くらい前に報道されたニュースです。今回のコロナ禍でもそうでしたが、消費者が飲んだり使ったりする牛乳の量と生産現場とのバランスが崩れ、生産過剰となった牛乳が破棄される…。もったいないを通り越して、あまりにも痛々しいショッキングな映像を目にしたから。
茶問屋の立場でできることは何か?
最高の乳製品を含めた道産食材と日本茶の専門知識を組み合わせて、別な形で人々に提供することでした。もともと、抹茶と乳製品の相性はとてもいいので、試行錯誤の上に「北海道完熟抹茶アイスクリーム」が誕生します。
そこから紆余曲折を経てたどり着いたのが創作パフェなのです。季節によっていろいろなバージョンがあります。桜味ソフトクリームを使った「雪萌えパフェ」はだいたい1カ月ちょっとの販売。北海道の桜が咲く前くらいまでとか。
お早めに食べに行ってください!
給茶スポットって?
入口のドアに気になる文字を発見!
水筒(ペットボトル不可)を持ってきた希望者に、最高級のお茶を淹れるサービスを行っているというマークだったのですね。
あくまでも環境のためで、350ミリリットル程度で220円。中に入れてくれるお茶は100g1500円くらいの高級なお茶ですって。近隣のお茶好きOLさんとかがよく利用しているそうですが、今度、私も利用させてもらおうーっと思いました。
<お茶の玉翠園>
*住所:札幌市中央区南1条東1丁目1番地
*TEL:011-231-1500
*営業時間:月~金曜 8:00~18:00 土曜8:00~16:00
*定休日:日曜・祝日
*詳細はこちらをご覧ください。
*公式インスタグラムはこちら。