この秋最後!京都の萩名所
京都の萩の名所めぐり、まずは京都市営地下鉄の今出川駅北改札口からスタート。2番出口を上がって左へいくと臨済宗の大聖寺という寺院があります。こちらの山門をくぐるとさっそく可憐な萩が出迎えてくれます。
尼門跡筆頭の格式をもつ大聖寺のこの場所は、かつて室町幕府の花の御所があった場所であり、その石碑も萩に囲まれながら立っています。
この寺院は通常非公開のため、山門を出て南に広がる御所方面へと向かいます。今出川通を東へ進み、今出川御門から京都御苑に入りましょう。御所北東の猿ヶ辻(鬼門除けの猿が祀られています)、学習院跡などを経て、清和院御門(京都御苑の東側に位置する門)を出ると、鳥居と、参道に近年建設されたマンションが目に飛び込んできます。そのため参道はマンションにいったん遮られますが、マンションを越えた場所から社殿まで続く参道は、まさに萩のトンネル。さすが「萩の宮」と呼ばれるだけありますね。
三條実萬、実美父子を祀り、学問のご利益でも知られていますが、こちらの楽しみのひとつといえば、京都三名水の一つ「染ノ井」です。現在、残る二つの「県井(あがたい)」、「佐女牛井(さめがい)」は残念ながら枯渇したため、三名水では唯一残ったものになります。
お参りが終わると寺町通を北進し、今出川通を右折して鴨川を渡り、川端通を北へ少し進むと「萩の寺」で知られる浄土宗の常林寺に到着。山門をくぐると境内いっぱいに萩が植えられており、圧巻の風景が広がっています。こちらの萩は毎年少し早目に咲くのですが、9月のこの連休でもまだ楽しむことが可能です。
明日28日まではお堂の中も特別公開をされていますので、ご興味あるかたはぜひ明日に。境内は自由に参拝できますので、明後日以降でも大丈夫です。幕末にはあの坂本龍馬を育てた勝海舟が定宿にしていたそうです。龍馬も訪れたかもしれませんね。実はこの寺院のすぐ真下(地下)あたりが京阪電車の出町柳駅ですので、今回のコースを逆にたどってもらってもいいかと思います。全体の距離は2.5キロ程ですので程よい散歩になりますし、その間に萩の名所が三か所も含まれています。なんといっても道中多くを占める行程で、京都御苑の自然を感じることができるのも魅力です。ぜひお出かけ候補地のひとつに加えてくださいね。