怒りっぽい子になる3つの原因と、感情コントロールができる子になる5つのポイントを解説
わが子がよく癇癪を起こしたり、キレやすいなんてことはありませんか?
甘やかしすぎた?と心配になりますよね。
しかし、甘やかしすぎではなく、「我慢させすぎ」が、怒りっぽい子になることがわかっています。
この記事では、なぜ我慢させすぎれば怒りっぽい子になるのかや、感情のコントロールができる子に育つ方法についてお伝えします。
怒りっぽい子になる原因とは?3つの原因を解説
怒りっぽい子になりやすい、3つの原因についてそれぞれ解説していきます。
感情の表出を我慢させられたから
自分のネガティブな気持ちを表現したときに親から否定されると、子どもは本当の気持ちをいつも抑圧してしまうようになります。
いつも本当の感情をため込んでいると、その思いが積もり積もって些細なことで爆発してしまうようになるのです。
感情が爆発する対象が、親だけでなく他の子どもに向けられることもあるでしょう。
幼少期に家庭内暴力を受けている子どもは、学校ではいじめっ子であることが多いといいます。
親がすぐキレるのを見ているから
子どもは親のことをよく見ており、子どもも無意識のうちに親の真似をしてしまいます。
親が、怒鳴るなど怒りの感情で子どもをコントロールしていると、子どもも怒ることで相手をいいなりにさせようとしてしまいます。
これは、子どもがミラーニューロンという相手の感情や行動を無意識に真似することが、大人より活発であるためです。
周囲の人の行動は、子どもに大きな影響を与えるのです。
環境の変化によるストレスがあるから
入学、進級など、環境の変化が大きい時期も、子どもは怒りっぽくなります。
環境に適応しようと気を張って、ストレスが溜まってくるのです。
外で気を張っている分、家の中という安全基地の中でストレスを発散しているのでしょう。
感情コントロールが上手な子になる5つポイント
感情コントロールができる子に育てるためのポイントをそれぞれ解説していきます。
規則正しい生活を心がける
睡眠不足は、自律神経を乱し、イライラを増強させます。
大人も、睡眠不足の時は心の余裕がなくなると思います。
親子で、早寝早起きのリズムを作り、家族みんなで心の余裕を持つようにしましょう。
栄養バランスを考えた食事にする
栄養不足もイライラを増強させる一つの原因です。
カルシウムは、脳の興奮を抑える作用があります。
小魚や、乳製品に多く含まれるので積極的に取り入れるようにしましょう。
また、ビタミンDは、カルシウムの吸収を助ける働きをしており、魚や、きのこ類に多く含まれています。
鉄分も、精神を安定させる「幸せホルモン」セロトニンや、睡眠を促すホルモンの分泌に関わっています。
あさりやレバー、赤身の肉などのヘム鉄。
ひじきや小松菜、納豆などの非ヘム鉄をバランスよく摂っていきましょう。
ありのままの感情を出しても大丈夫と安心感を与える
どんなネガティブな感情でも、親に受け入れられると、子どもは安心できます。
親に受け止めてもらえないことが記憶されると、感情を抑圧するようになり、心を閉ざしてしまうでしょう。
スキンシップを取ったり、落ち着いた環境で話を聞くなどし、安心感を与えられるようにしてください。
子どもの気持ちを親が代わりに言語化する
人は自分の感情を認識できると、感情のコントロールがしやすくなります。
未就学児のような幼い子どもは、泣いているこの感情が、どんな感情なのかわかっていないことがあります。
「〇〇だったから悲しかったんだね」「嬉しかったね」と、大人が言葉であらわすことで、いま自分は悲しいんだと理解することができるでしょう。
落ち着いたときに対話する
泣き叫んでいるとき、子どもに話しかけても、怒りや悲しみでいっぱいであるため、聞き入れてもらえないことがほとんどです。
時間をおいて、落ち着いている時に、「あのときはなんで怒っていたの?」と、聞いてみましょう。
落ち着いている状態であるため、子ども本人が状況や感情を言語化しやすくなります。
子どもが感情を伝えてくれたら、決して否定せず、「〇〇だったから悲しかったんだね」と受け入れてあげましょう。
まとめ
子どもが泣き叫んだり、怒っていると、大人もイライラし「うるさい!」と言いたくなるものです。
しかし、感情を表に出すことを我慢させてしまうと、将来成長した際、更に状況が悪化してしまう可能性があります。
子どもの気持ちを受け入れ、安心させるだけでも子どもの気持ちは安定します。
親も人間なので苦しいときはありますが、可能な限りよりそっていきましょう。
人に受け入れられた子は、人のことも受け入れられる子に成長していくでしょう。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。