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【大阪市】ニセモノ!? 大阪市内のコンビニに謎の「サントリー天然水」が出回っている

高田強編集者・ライター・広告ディレクター(大阪市)

大阪のコンビニで売られている「サントリー天然水」に異変が!

 仕事柄、コンビニチェックが欠かせないのですが、先週ごろからソフトドリンク売場に小さな異変が起きていました。それが、それが写真の「サントリー天然水」。普通に見ていては気付かないのですが、次の写真を見てください。

▲梅田のローソンでチェックしたところ右から2番目だけが奥大山
▲梅田のローソンでチェックしたところ右から2番目だけが奥大山

 気付きましたか? 4本並んでいるうちの3本が「北アルプス」で1本だけが「奥大山」となっています。じつは、「サントリー天然水」、商品名は「サントリー天然水」で全国共通なのですが、「 阿蘇」「奥大山」「南アルプス」「北アルプス」と取水地によって実質上4種類あるんです。供給の都合から、近いエリアで入手できるようになっていて、関西地方は本来「天然水 奥大山」のみ。これまで、利用するコンビニで他取水地ブランドを見たことがなかったのですが、大阪市内のコンビニをのぞいてみるとほとんどが「北アルプス」という長野県産の水になっています。

▲本来関西エリアは、鳥取県の奥大山ブナの森工場の水がコンビニなどに並ぶ
▲本来関西エリアは、鳥取県の奥大山ブナの森工場の水がコンビニなどに並ぶ

 サントリーの知り合いにこっそり聞いてみたところ、理由はここ最近の暑さ。あまりの暑さに水が売れすぎちゃって供給体制が通常通りにいかなくなって、関西地方にも「北アルプス」で取水された「サントリー天然水」が出回っているということのようです。

せっかくなので話のタネに飲み比べを!

 一瞬なにか残念なことのように感じたのですが、考えてみれば2種類の水を飲み比べて楽しめることができるめったにないチャンス。

▲「サントリー天然水」はすべて軟水
▲「サントリー天然水」はすべて軟水

 とはいえ、水の味的な大きな要素である硬度が北アルプスが約10mg/Lで、奥大山は約20mg/Lとかなり超軟水で微妙な違い。よく知られるフランスのミネラルウォーター「エビアン」は304mg/lの硬水ですからそのくらい違えばわかると思うのですが。

北アルプスのラベル山は、餓鬼岳を中心とした北アルプス連峰で、花はシナノキンバイ。奥大山は、大山とダイセンスミレ。
北アルプスのラベル山は、餓鬼岳を中心とした北アルプス連峰で、花はシナノキンバイ。奥大山は、大山とダイセンスミレ。

 とはいえ、実はラベルに描かれた山や右下の花が違うなど「へぇ〜」なポイントも多いので、手に取ってみてはいかがでしょうか。

 ちなみに7月17日の心斎橋のローソン、ファミリーマート、セブンイレブンはすべて「北アルプス」でした。ただし、阪急大阪梅田駅の地下のローソンには「奥大山」と「北アルプス」が混在して売られていました。暑さがおさまれば通常の「奥大山」のみの状態に戻ると思うので、今のうちに飲んでみてはいかがでしょうか。

編集者・ライター・広告ディレクター(大阪市)

関西ウォーカー、SKYWARD(JAL機内誌)、おとなの週末などの雑誌やwebサイトで、関西圏の飲食店やエンターテイメントについて、記事を書いています。ほかに、電鉄、食品、製薬会社、商業施設、テレビ局発行のフリーペーパーなども製作。カンテレ「よーいドン!」やMBS「魔法のレストラン」などのテレビ番組のグルメ情報コーナーでのコメント出演をちょくちょくしています。

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