【NHL】2連覇中の王者・ピッツバーグペンギンズが、オバマにはしたのに、トランプにはしなかったこと
NHL、NBA、NFL、MLBの北米4大メジャースポーツで優勝したアメリカのチームは、優勝トロフィー(カップ)を携えてホワイトハウスへ向かい、大統領を表敬訪問するのが恒例行事となっています。
▼人種差別問題に関するトランプ発言が火種
ところが、アメリカで社会問題となっている人種差別への抗議を表明するため、NFLの試合前の国歌斉唱時に、一部の選手が起立をしなかったことなどに端を発した大きな騒動と、それに対するトランプ大統領の発言が火種となり、メジャースポーツのチャンピオンチームや主力選手から、表敬訪問をとりやめる発言が相次いでいます。
▼NHLチャンピオンはホワイトハウスへ
しかし、他のチャンピオンチームの決定に反し、一昨季に続いて昨季もNHLのチャンピオンに輝いたピッツバーグペンギンズは、先月24日(現地時間)に、「優勝チームの長い伝統の制度を尊重し、今年の招待も受け入れることを決めた」との声明を発表。
ワシントンキャピタルズとのロードゲームを翌日に控えた昨日、チャンピオンの証であるスタンレーカップを携えて、マリオ・ルミューチェアマン(52歳・元ピッツバーグFW)や、キャプテンのシドニー・クロスビー(30歳・FW)ら、ピッツバーグの面々がホワイトハウスを訪れました。
▼オバマにはしたのに、トランプにはやらなかった!
移籍や新加入の選手を除いて、多くのコーチ、チームスタッフ、選手らは、1年前にバラク・オバマ前大統領を表敬訪問したのに続いて、トランプ大統領の下に足を運びましたが、昨年と今年の表敬訪問には決定的な違いがありました!
「オバマ前大統領にはしたのに、トランプ大統領にはやらなかったことがあったのです !!」
17季ぶりのチャンピオンに輝いた2009年の優勝後に表敬訪問した際と、
一昨季の優勝後に表敬訪問した際は、
いずれもキャプテンのクロスビー(2009年の写真でオバマ前大統領の左)が、オバマ大統領の近くにスタンバイして、44代目のアメリカ大統領に背番号44を記したチームジャージ(ユニフォーム)をプレゼントしていました。
しかしトランプ大統領には、ジャージに限らずアイスホッケーに関するプレゼントをやめて、ゴルフバックをプレゼント。
▼ピッツバーグの ”ささやかな抵抗” ?
さらに、チーム全員がステージに上がった際の位置も、これまではオバマ大統領のすぐ近くだったクロスビーが、今年はステージの奥に移動。
アメリカでは、トランプ大統領の言動に対して、今も尚、連日非難の声が上がっている様子。
その中でピッツバーグは、他のメジャースポーツのチャンピオンチームと異なり、大統領への表敬訪問も継続しましたが、プレゼントの変更や、クロスビーが場所を移動したことは、NHLチャンピオンの ”ささやかな抵抗” だったのでしょうか???